熊坂兌子展
2010年11月23日(火)
「熊坂兌子展」(現代彫刻美術館:目黒)に行った。
以前より藤沢市民会館広場に設置された「PEACE」と江ノ島の「かながわ女性センター」広場に鎮座した「自由の翼」が気になっていたので、いつか熊坂兌子の作品をまとまった形で観てみたいと思っていた。今回それが実現したわけだが、期待をはるかに上回る満足度を得られた。
どのような点で満足度が高かったかというと、様々なタイプの作品が展示され、それらがみな楽しいオーラを発していたということになる。
大好きな抽象では「ハーモニー」、半抽象ものでは「立方体的母子像」が直線と曲線の楽しい組み合わせを演出していて良かった。
幻想性を求めるなら「砂漠の夢」や「巫女の居る所」などの作品が、それらに設けられた階段や方形の穴の醸し出す雰囲気により、充分に期待に応えてくれていた。
ユーモアが欲しければ「チェス好きの家」が用意されている。このように熊坂兌子の作品には多様な側面があり、それらすべてが観る人を愉しませ、充実した時間を与えてくれるものだった。
また2階の常設展示では、熊坂兌子のご伴侶であるサール・シュワルツの作品も観ることができた。アルカイック・スマイルを想わせる人の頭部と、屏風を立てたような抽象作品が並んでいた。素敵なたたずまいだった。
この美術館は彫刻に造詣の深い初代館長 渡辺泰裕氏のセンスとエネルギーによって創設され、維持発展してきたと聞いた。それがいかに素晴らしい業績であるかは、活字の情報だけでは理解しにくいと思う。実際に同美術館を訪れ、展示物を観て、関係者の話に耳を傾けてようやく実感できることだと思った。
案内をして下さった彫刻家の平山隆也さん、ありがとうございました。おかげさまで充実した時間となりました。
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