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2010年10月22日 (金)

ムジカポルト室内合奏団

2010年10月21日(木)
「ムジカポルト室内合奏団 第16回演奏会」(港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホール:上大岡)に行った。

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私は二人のマリンバ奏者のコンサートによく出かける。その一人は、妻(仮名ジョアンナ)も時々共演する「ともよあずさ」の中村梓。そしてもう一人が今回の演奏会に出演した斎藤祥子だ。

私はマリンバの奏法については何もわからないが、二人とも演奏技術に関しては問題ない高いレベルだと信じている。一方、演奏技術以外の部分、言い換えれば広い意味でのパフォーマンス(マレットを振り上げたりするような「見せる」動作、舞台上での身のこなし、演奏中の顔の表情など)では現在ベテラン勢を追いかけて修行中という立場だと思う。

二人の間では先輩の中村梓が多少先を行っているようだが、いずれにしても二人の「パフォーマンス力」の成長を見守るのはコンサートの楽しみの一つだ。そして今回の斎藤祥子は、特に後半の演奏で笑顔が魅力的だった。

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なおこのコンサートで大きな収穫があった。私は演奏評は「書けない、書かない」というポリシーだが、その禁を破って書きたいことがある。それはフルートの河合沙樹の演奏だ。

これまで私は、フルート奏者は自己主張が強くアンサンブルに向かないという先入観があった。しかし河合沙樹はそれとは正反対に、他のパートに気を遣いながら調和を図ってゆくような演奏スタイルで素晴らしかった。こんなフルーティストがいたのか、と驚いた。

フルートが主旋律を受け持つ箇所では、もちろんメロディーラインを浮き立たせていた。しかし「私の音を聴きなさい」というようなきつさがなく、柔らかい音色で通していた。そして伴奏にまわったときは、旋律を鳴らす楽器に寄り添うようなサポート態勢にすみやかに入っていた。また全楽器が鳴る賑やかなところで伴奏にまわった際は、マルカート気味に吹き、どのような伴奏音型が鳴っているかを聴衆にわからせるような演奏をしていた。

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このメンバーは特殊編成なので、ほとんどの曲は出来合いの楽譜が無いであろう。だからメンバー自身が編曲したのだと推測する。そして各パートのヤル気を出させるように配慮された編曲のように聴こえた。達者なメンバーがいるのだろう。

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