型絵染展
2010年9月25日(土)
過日のことだが、トリオレヴリーの練習に向かう途中、目についた展覧会があった。「松江まち 型絵染教室 型絵染展」(緑のギャラリー:みなとみらい)だ。
同ギャラリーは、2005年に「松本千鶴植物画展」に行ったので存在は知っていたが、しばらくご無沙汰していた。今回、ギャラリー外に掲示されていた案内と、ガラス越しに見た作品が面白そうだったので立ち寄ってみたのだ。
型紙の図柄は上下左右に並べて繰り返される。従って、ある部分の上辺はその上に配置される図柄の下辺と合わされるので、図柄の端がぴたりと合う必要がある。これがずれると全体のデザインを損なうことになり大変だ。
幸い、指導者の松江まち先生がおられてお話を伺うことが出来たが、図柄の上/下辺、左/右辺は1ミリたりともずれてはならないそうだ。細かい作業に頭が下がる思いだ。
しかし型絵の魅力はそのような緻密さだけではなかった。「ハイカラさんがゆく」という作品を見てその奥深さに驚いた。縦長の四角の中に、下から上に向かって曲がりくねった道路が延びている。道路は石畳のようで、ハイカラな人物、自動車などがいくつか配置されている。そして画面の下が手前、上が遠方という遠近感を感じる。
しかし先に述べたように、上辺と下辺では図柄がぴったり合わさらないといけないから、一点透視のように下を大きく・上を小さくという遠近法を用いることができない。実際、描かれた人物などは上も下も同じ大きさだった。
しかし下から上へゆくにつれて小さく、遠くに感じるのはなぜだろうか?油彩などで「空気遠近法」を用いて表現すれば多少の効果はあるだろうが、型絵ではそれも叶わない。いったい何が遠近感を醸し出しているのだろうか?そのような不思議な奥行きをもつ作品に出会えたのは良かった。
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