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2010年9月19日 (日)

右近史江おしゃべりコンサート

2010年9月18日(土)
「右近史江おしゃべりコンサート」(横浜市栄区文化センター リリスホール)の裏方を担当した。残念ながら客席ではなく舞台の袖で聴いたわけだが、比較的ゆっくり演奏を聴くことができた。

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もともと演奏評は書けない・書かないというポリシーだし、妻(仮名ジョアンナ)が出演したのではなおさらだ。しかし今回は例外がある。

特別ゲスト♪藤田卓也(テノール)が素晴らしい演奏を披露してくれたので、その事をぜひ書きとめておきたかたのだ。右近史江との共演「夕鶴」(團伊玖磨作曲)は、はまり役という印象。「千の風になって」はお世辞でなく紅白より良かった。特に後半、高音のピアニシモで悲しげに歌ったところでは、涙をうるわせた観客も多かったのではないだろうか。

マリンバの♪中村梓は相変わらず達者な演奏技術に加え、今回は身体的パフォーマンスもより豊かになっていた。それがピアソラ作曲「リベルタンゴ」などは、これまでの「清楚な演奏」にダイナミズムと妖艶さが織り交ぜられていた。サラサーテ作曲「サパテアート」ではマレットをひっくり返して柄の先端部分で鍵盤を叩くという奏法が面白かった。これはオリジナル曲(ヴァイオリン独奏)のピチカートの音色を模倣したものだとか。今後の活躍がますます楽しみな演奏家だ。

そしてソプラノの♪右近史江は今回、特に「のびやかさ」を感じた。相方(藤田卓也)との相性の良さが演奏にも好影響を与えているのだろうか。「夕鶴」は前回聴いたときよりさらに真に迫る演技と歌唱で驚いた。サルトリ作曲「Time to say goodbye」では声がよく伸び、プログラムの最後を飾るに相応しい演奏だった。

ピアニストの二人は歌手二人とマリンバ奏者をよく支えていた。このコンサートシリーズは何度聴いても楽しい。

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コメント

コンサート、御疲れ様でした。
盛況だったようで、良かったですね。
行きたかったのですが、仕事と重なり今回は、残念でした。
なかなか土曜日って、仕事が空けならなくて、難しいですが、又懲りずにお知らせ下さい。

コメントありがとうございます。コンサートの裏方は喜んでやるのですが、一つだけ怖くてやりたくない仕事があります。それは譜めくりです。自分が演奏するよりも緊張します。

今後もジョアンナが出演するコンサートはお知らせしますので、ぜひ冷やかしにお越し下さい。

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