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2010年6月 6日 (日)

南房総の日運寺

妻(仮名ジョアンナ)と日帰りで南房総に行き、日運寺を訪れた。

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ここは紫陽花(あじさい)が2万株植えられていて、隠れたアジサイの名所だそうだ。でも、あいにく来るのが早すぎて。開花は少数にとどまっていた。案の定、自治区の掲示板には1週間先の「あじさい祭」の案内が貼られていた。残念。

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ちなみに幽霊のように見えるのはジョヴァンニだよ。案内看板がガラスで保護されているので、写真に写ってしまったのだ。

こちらはもっと鮮明に写っている。

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ここは元「勝栄坊」いう真言宗のお寺だったが、日蓮聖人が立ち寄った際に住職を口説いて日蓮宗に改宗させたという。日蓮さんも強引だったんだな。このての話はヨーロッパではキリスト教を中心に事例が多数あると思うが、日本ではどうだったのだろうか。

最良のタイミングは逃したが、美しい紫陽花にめぐり合うことができた。奥の林の中から手前の広場まで、紫陽花の群が3つ並んでいる。

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遠近法に則ったこの風景はどこかで観たことがある。そう、ポール・デルヴォーの「こだま」だ。デルヴォーの作品のなかでも私が大好きな一つだ。

この寺の見所は紫陽花だけではない。樹齢約600年と推定される天然記念物の榧(かや)の木だ。根本幹廻りが2メートル半というから大木だ。しかし強風により倒れたため、このような痛々しい姿になっている。

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そして倒れた榧の木が参道を塞いでいる。この風景もどこかで観たことがある。鎌倉の鶴が岡八幡宮のイチョウのことではなく、サルヴァドール・ダリの描く松葉杖だ。

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お寺は保育園や幼稚園を併設することが多い。この日運寺については確認できなかった。でも寺のすぐ脇に小さな子供を対象とした遊び場があり、動物をあしらった遊具が配置されていた。

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この遊具の動物たちの目線を見よ。それぞれ勝手な方向を向いている。バルテュスの「街路」の登場人物たちを想起させ、背筋に冷たいものが走る。

少々怖い雰囲気になってきたので、さらに推し進めると古井戸に行き当たる。丸い井戸の水面を覆い尽くしているのは藻であろうか。

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この井戸には姫路城のお菊井戸のような柵は設けられておらず、自由に接近できる。よく見ようと近づいたら、だしぬけに緑色の青大将が飛び出し、慌てて逃げて行った。とっさの事だったので、残念ながら写真を撮ることはできなかった。

井戸には柵が無かったが、こちらにはあった。改修のため外され、そのまま記念に置かれた瓦のセットでござい。

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屋根を見上げると、気のせいかこれに比べて地味な瓦が嵌め込まれていた。「格好など付けんでよい。中味が肝心なのじゃ。」とか何とか説法するお坊さんの姿が目に浮かんでくる。

そういえばこの寺は真言宗から日蓮宗に鞍替えしたのだった。「南無妙法蓮華経」を唱えていれば仏につながるという思想だから、カッコ付けないでよいのだろう。

カッコ付けないと言えば、その極みがこの案内板。この素朴さを見よ。

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「カッコ付けんでよろし。案内図というのは何がどこにあるかわかればそれでよいのじゃぞ。」とお坊さんが諭しているようだ。

カッコ付けない・素朴といえば、この道祖神のような石柱は何だろうか。紫陽花の葉に半分身を隠しているが、ワケありそうな形状がくっきりと認識される。

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気取らない寺なのだから、こんな格好いい「仁王門」なんて無くてもよいのではないか。ここでは一対の仁王像が睨みを効かしている。

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まあいろいろなことに気付いたが、見学して面白い寺だった。次回はぜひ紫陽花の季節に足を運んでみたい。

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