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2010年5月16日 (日)

プロムナードコンサート

第24回プロムナードコンサート「音楽の花束」(オーシャンプロムナード湘南)に会場スタッフとして参加し、ピアノの蓋の開閉や写真撮影などを行った。妻(仮名ジョアンナ)はピアノで出演した。

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今回目立ったのは珍しい楽器カホン。一見ただの箱である。そういえば「電気無ければただの箱」というテレビのコマーシャルがあったな。しかしカホンは電気を使わないにもかかわらず、ただの箱どころか立派な打楽器なのだ。マリンバ奏者の中村梓が見事な演奏を披露し てくれた。曲は葉加瀬太郎の「情熱大陸」。ピアノ連弾に見事に唱和していた。

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カホンに気を取られて得意の曲順評論が後になってしまった。会場にはピアノとマリンバ、カホンその他の打楽器が最初から並べられていた。こうすると曲に合わせて楽器を出し入れする必要が無いので曲順の組み立てが自由になるというわけだ。さもなければ、例えばマリンバを使う曲ばかり続けるということになり、観客も飽きてしまうだろう。

第1部は歌~マリンバ~ピアノ連弾~歌。休憩をはさんで第2部はピアノ独奏~歌~マリンバ~ピアノ連弾~歌という順番で、変化に富んでいた。カホンは最後から2番目で初めて登場し、観客の目を奪った。良い曲順だと思う。

選曲評論も忘れていた。今回のプログラムは声楽に特徴があった。歌曲、童謡などを主体とし、オペラアリアを1曲だけに限定したことだ。これは観客にとって良かったのではないかと思う。アリアは本来舞台の流れの中で聴くものだから、それだけを切り取って演奏しても観客は飽きやすいと考えるからだ。

作曲家の出身国の散らばりも変化をつける意味で良かった点だと思う。また今回はあまり知名度が高くない作曲家の作品を聴く機会でもあった。
♪日本:中田喜直、本居長世、山田耕筰、武満徹、葉加瀬太郎
♪フランス:ビゼー、ドビュッシー
♪イタリア:ビクシオ(注1)、チレア(注2)
♪ドイツ:ブラームス
♪チェコ:ポッパー(注3)
♪アメリカ:P.W.キング(注4)、マンシーニ(注5)、ブリュア(注6)

注1:「マンマ」は有名な曲なので知っていたが、その作曲家ビクシオの名前は知らなかった。
注2:フランチェスコ・チレアは名前も、そして今回アリアが演奏されたオペラ「アドリアーナ・ルクルブール」も知らなかった。ビゼーの作品が有名な「アルルの女」も作曲した人だとか。
注3:ダヴィッド・ポッパーは知っていた。このチェリスト兼作曲家はやたら難しいチェロ曲を残し、私のような下手なチェロ弾きの自信を喪失させるという大罪を犯した極悪人だ。
注4:ピー・ウィー・キングの名前も知らなかったが「テネシー・ワルツ」は有名なので知っていた。このバンドリーダーが作った曲がテネシーの州歌に選ばれたとはすごい。
注5:マンシーニは名前からイタリア人だと思ったが、イタリア系アメリカ人だった。生まれた時はエンリコ・ニコラという名前だったそうだが、後にヘンリーと改名。確かにこの方がアメリカ人らしいな。今回演奏された「ムーンリバー」は有名だから知っていた。
注6:ハリー・ブリュアについては全く知らなかった。2006年にアメリカで行われたあるリサイタルのプログラムの解説を読むと、ニューヨークで活躍した木琴奏者で、ワーナー・ブラザーズやフォックス社のスタジオで仕事をしたこともあったという。アメリカでは有名人かもしれない。今回演奏された「フォー・スティック・ジョー」は文字通り4本のマレットを使う曲だが、それがこの曲の特色だとこのプログラムに書いてある。でも4本マレットは現代ではさほど珍しくはないと思うのだが・・・。なおオリジナル曲は木琴のソロにマリンバ3台が伴奏に付くという贅沢な編成だったらしい。
なお上記のプログラムの読みかじりでは、ザイロフォン(Xylophone)を木琴と訳しています。シロホンとどちらが正しいか迷いました。

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