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2010年4月25日 (日)

グレンツェン・ムジーク・アンサンブル

「グレンツェン・ムジーク・アンサンブル 第1回演奏会」(かなっくホール)に行った。

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例によって演奏評は書けないが、曲そのものについての感想を書いてみる。(プログラムの曲順通り)。

♪モーツアルト作曲 ヴァイオリン・ソナタ 第2番 変ホ長調 K.302
構築性に欠け、メロディーも美しくないのでこの曲は好みではない。達者な演奏家が音程良く美しく演奏してやっと聴ける感じだ。

♪モーツアルト作曲 ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ホ短調 K.304
モーツアルトをあまり好まない私だが、短調の作品には例外的に好きな曲がいくつかあり、この曲もそのうちの一つだ。以前クロスカルチャー・センターというところで開催したコンサートで、1オクターブ下げてチェロで演奏したことがある。華やかな技巧は要求していないので、譜面を追うだけならなんとか弾けるのだ。しかしこの曲は、モーツアルトの短調の曲によくあるように、本質的には歌謡曲や演歌の世界に近い。そのため、音程良く・美しく奏さないとサマにならないので、私のような素人が弾くべきではなかったかと思った。そういう意味で、逆に今回のコンサートのようにプロに積極的に取り上げてもらいたい曲だ。

♪ブラームス作曲 クラリネット・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品120-2
私が所属している音楽同人SAPA(活動休止中)のメンバーが以前のコンサートで演奏した記憶がある。第1楽章は主要主題そのものが音程の振幅が大きく、音域の広いクラリネットに合った造りをしていると思った。曲の構成など内容的にも優れているので、プログラムにこういう曲が含まれていると安心する。

♪ジャン・ヴァンハル作曲 三重奏曲 変ホ長調 作品20-5
作曲家について何も知らなかったので、当然ながら今回演奏された曲も初めて聴いた。古典派の発展途上の作品という感じだ。例えば第1楽章はソナタ形式を意図したのだと思うが、展開部が非常に短く、形式美を味わう曲ではなかった。どちらかというとバロック後期のギャラント様式の雰囲気が若干感じられた。

♪ハチャトリアン作曲 ヴァイオリン、クラリネットとピアノの為の三重奏曲 ト短調
この曲も初めて聴いた。構成感は弱かったが、イメージが四方八方に噴出するような自由奔放さがあり、作曲家の若い頃のエネルギーを感じた。

最後に音響について一言。ホールが響きすぎるせいか、全体的にピアノの音量が他楽器を圧倒していたようでバランスが悪かった。蓋を半分閉めるなどの配慮があった方が良かったのではないか。蓋を閉めると音色が損なわれるかもしれないが、じっくり聴くうえでは音量バランスが保たれているほうを優先してもらいたいと思った。

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