« 第29回 選抜奨励展 | トップページ | VOCA展2010 »

2010年3月21日 (日)

新曲完成直後、ジョアンナからの宿題

弦楽四重奏曲第2番(ホ短調)が完成した。第1楽章は2005年4月に完成し「鎌倉ギャラリー」でのコンサートで初演したのだが、後続の楽章がなかなかできず5年の歳月が流れてしまったのだ。

今回、第2楽章(緩徐楽章:三部形)、第3楽章(フィナーレ:ロンド)を加えて3楽章形式による弦楽四重奏曲の体裁が整ったので「第2番」と名付けた。古典的な曲は4楽章形式が多いのだが、全体の曲の感じにメヌエットやスケルツォが合わなそうなので作るのを止めて3楽章形式に甘んじたのだ。

終楽章のロンドには「お遊び」として12人の有名作曲家の作品からさわりを1小節ずつコラージュした。たいていの曲はうまく合わせて嵌め込むことができるのだが、ドビュッシーの弦楽四重奏曲・第1楽章の第1主題は難儀した。フリギア調で書かれているので和声が合わないのだ。そこを強引に押し込んでなんとか完成させた。

第2番ができるまでには紆余曲折があった。当初、フィナーレにはフーガをもってこようと計画していた。しかしフーガが出来て既存の第1楽章にくっつけようとしたら、どうもしっくりこないのだ。第1楽章はブラームス風のドイツ・ロマン派的な要素が強いのだが、このフーガはバッハみたいなたたずまいで、基本的なトーンが合致してないのだ。

そこでフーガは「弦楽四重奏の為のフーガ第2番」という形で独立させ、フィナーレは別途作ることにしたのだ。こう書くと、ご存知の方は何か思い出すだろう。そう、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番作品130だ。別に真似したわけではないのだが、結果的にベートーヴェンの動きをトレースするような格好になってしまった。

3つの楽章が揃ったので仲間と一緒に初練習した。「面白い曲だ」という感想を聞きホッと一息。でもその安らぎも一瞬の間だけ。妻(仮名ジョアンナ)からデュカスの「魔法使いの弟子」を6手連弾に編曲しなさいという宿題が出されてしまったのだ。さあこれからまた忙しくなるぞ。

« 第29回 選抜奨励展 | トップページ | VOCA展2010 »

コメント

おー!おめでとうございます!
僕も新作に向けてがんばっている最中です。
完成したらご連絡申し上げます。
(ご存知のように僕はテクノ系ですが・・・)

映像は一本知人が作ってくれたのが完成しましたよ。曲とあっているか?
http://www.youtube.com/watch?v=08NVwaVWW-M
何回か観ているとなれてきます。

Hiroki Teeさん、コメントありがとうございました。このような情報・意見・あいさつ交換は、お互いに新作づくりに向けての励みになりますね。

紹介いただいた作品を聴きました。最初から3分の1ほど進んだところで金属音で4拍子を刻みだす箇所が面白かったです。映像は、それまで平行運動だった雲が回転運動に切り替わりますね。それも含めて興味深い空間がつくられていると思いました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/33873073

この記事へのトラックバック一覧です: 新曲完成直後、ジョアンナからの宿題:

« 第29回 選抜奨励展 | トップページ | VOCA展2010 »

最近のトラックバック