山手111番館のクリスマス
横浜の「山手西洋館 世界のクリスマス 2009」の一環で山手111番館に行った。同館はポルトガルのクリスマスを特集しており、テーマは「海から始まる煌(きらめ)きのクリスマス」。
玄関を抜けると部屋の真ん中に大航海時代の船をイメージした巨大なアートが造られていた。
山手111番館のクリスマス装飾は飾り付ける物やアート作品をどこに、どのように展示するかによって分類できそうだ。船にちなんだ大きな作品同様、床に直接置かれた大きめの作品が他にもあった。
これはドライフラワーや弦(つる)をからませて構成した面白い作品。
そして飾りつけは床から壁に及ぶ。壁に造り込まれた暖炉は美しく飾られていた。
こちらでは、円環飾りの美しさを下に置かれた時計が受け止めている。
同様に、壁を賑やかにさせる植物の飾りの下には青色が美しい陶板が置かれていた。
壁に密着せず、少し前に吊るされて壁からの自立性を持たせられた作品もあった。こちらはタピスリー作品。淡い色調が美しい。
また大航海時代の船を想起させる飾りは、照明器具に吊るされてコラボレーションを達成していた。
一方、テーブルセッティングもクリスマス飾りの重要なポイントの一つだ。このダイニングテーブルの中央に飾られた果実はとても美味しそうなので食べてしまいたい。
脇机など、小さなテーブルの上も小物たちで美しく飾られていた。
これは窓際に並べられたユニークな装飾。立方体のガラス容器に花弁が入れられ、強烈な個性を発揮している。背後の窓の飾りつけはこの花をよくひきたてている。
これは花束とクリスマスプレゼント。赤と金が、派手な色同志だがよく調和している。
そういえば、部屋には床も壁の他に窓がある。窓の飾りつけも立派だった。
良いデザインは細部にこだわる。この精密に作られたツリーを見よ。
これらの美しい飾りに堪能して最後に口直しに見ると面白いのがバスタブに入れられた巨大な葉。「これは何だろう?」という驚きがある。
来年の2月にはここでサロンコンサートを行う予定だ。今回のような飾りつけは無いが、この館独特の美しさの中で演奏できるのは嬉しい。
« イギリス館のクリスマス | トップページ | オペラ ピアチューレ 第5回日本公演 »
コメント