藤城清治展 光と影
「藤城清治展 光と影」(銀座 教文館 ウェンライトホール)に行った。
今回は「長崎を描く-天主堂と軍艦島-」という地域性のある企画で60点もの作品が展示されていた。
印象に残った点は次の通りである:
1.影絵の下絵として描かれた鉛筆画を多数観ることができた。そしてそれらは単なる下書きではなく、単体でも充分に芸術性を備えた作品で驚いた。
2.藤城が軍艦島や原爆ドームなど社会性・地域性の強い対象に真摯に向き合った気迫が伝わってきた。そしてその結果生まれた作品の迫力がすごかった。
3.藤城がゲイという社会的に排撃されやすい人々に暖かい視線を投げかける優しい人だと知った。そしてゲイを題材に描いた影絵を、高貴で美しい作品にまで昇華させたその情熱と技術に感動した。
扱っているテーマの中には、暗く重苦しいものも含まれていた。しかし藤城の手にかかると、それらはみなメルヘンの世界に変容していた。なんだか心を洗われたような気がして帰ってきた。
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