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2009年9月 6日 (日)

大倉山の意思ある植物たち

「大倉山記念館」にピアノ四重奏と弦楽六重奏の練習に行った。駅から急坂を登ると、そこには「意思」を持つ植物群が棲息していた。

まずは坂の途中でちょっと一休みという場を提供してくれるハナミズキ。

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この植物は「サービス精神」と「一貫性」を身上としている。赤い花を咲かせ、赤い実を結ぶのだが、花も実も持ち合わせが無い場合は赤い葉っぱがピンチヒッターに立つ。この見事なサービスと一貫性!

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英語では「dogwood」と呼ばれるそうだ。犬を連れて散歩する人に対しても気遣いを忘れないようで頼もしい。(実際の語源は違います)。

坂を上りきると記念館が姿を表すのだが、周りの樹木が額縁のように取り囲み、絵画作品のように仕立ててくれる。アンリ・ルソー描く森の情景のようではないか。

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そして樹木は外敵が現れると身を挺して記念館を守護する。この死角を無くそうとする植物の動きを見よ。

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周囲を固める植物群の中には竹林もある。しかし良く見ると竹とペアを組んでいるように他の樹木が並んで立っている。ハイブリッドの布陣を敷くことにより、優美さの中に強靭さを潜ませているのだ。

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地面に目を転じると、均等に撒かれた木の実が全ての石タイルを埋め尽くしている。これは殺傷力は無いが威嚇を目的とした地雷である。踏まれると花火のような音を出して侵入者を退散させる。(実際にはそんな音は出ません。)

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裏門も樹木たちに守られている。「精神文化研究」は大切に継承してゆかねば。

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正門玄関にたどり着くと、そこにはさりげなく置かれたような一対の実が。彼らは来訪者のアート魂を検証するための門衛なのだ。

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丸みを帯びた形状は、背後の円柱の曲線と呼応する。自らは直線で構成された保田侃の彫刻作品のような石の上に鎮座している。直線と曲線の織り成す構成感、そしてその丸さを継承してゆこうとする円形の紋様!

そしてその色彩は右に見える緑のドアに同調し、さらに下の赤との補色関係により引き締まっている。これらの背景として石の白さがある。

これらの守護神たちの保護により大倉山記念館はその威容を保っているのだ。

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