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2009年8月23日 (日)

小林かいちの世界

「謎のデザイナー 小林かいちの世界」(ニューオータニ美術館)の最終日に駆け込んだ。

Photo

小林かいちが活動したのは大正から昭和初期だが、当時の木版技術でこんなに繊細な表現が出来るとは驚いた。もちろんデザインそのものも素晴らしいと思った。

かいちの作品は、当時目新しかったトランプなどの素材を取り込み、その時代の最先端のモダニズムであったと想像できる。そして80年ほど経過した現在、彼の作品群はトランプという題材自体が新鮮でなかったり、登場する女性の服装が時代にそぐわない、等のハンディを背負うことになる。

ところが、そのようなマイナス要素を引き算しても、依然としてかいちの作品は光を放っており、現存作家の作品と比べても遜色ない。ということは、デザインの根幹がよほどしっかりしているのだろう。

例えばチラシの右中に紹介されている作品(トランプを背景に、テーブルに腰を下ろしている和服姿の女性像)などは、女性の着ているのが和服だということなど認識する暇もなく美しいと見とれてしまう。かいちの作品はそういう力を持っているのだ。

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