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2009年8月26日 (水)

メキシコ20世紀絵画展

「メキシコ20世紀絵画展」(世田谷美術館)へ行った。

20

私の趣味に合っていたのは日本人画家 ★村田簣史雄の情緒ある抽象(「無題(抽象)」という名の作品2点)だった。クレーのような温かみと柔らかい構成感が心地よい。社会性を帯びない芸術を排除する傾向があるメキシコにおいて、このような抽象作家がよく受け入れられたものだと感心した。

★ルフィーノ・タマヨは、なんと33年前に東京国立近代美術館で開催された個展に足を運んでおり、カタログも購入していた。同じくクレーのような幻想性を伴う抒情絵画で大好きな画家だ。あいにく今回展示された3作品は私好みではなかったが、タマヨ作品との久々の再会を楽しんだ。

気になった画家は、★ガブリエル・フェルナンデス・レデスマだ。展示された5作品のうち、特に「工場のある風景」、「船のある静物画」が複数の消失点を持つキリコ風の歪んだ遠近法で幻想味が出ていた。

★カルロス・オロスコ・ロメロの「夢」は文字通りのシュールだ。ギョロっとした眼を持つ人間の頭部は、何となくレメディオス・バロやレオノーラ・キャリントンに通ずるものがありそうだ。シュールにも地域性があるということなのだろうか。

★ロベルト・モンテネグロの「静物」と「自画像」も良かった。ゲイという理由で一流になれなかったというが、才能あふれる感じだ。

そして本来私の好みではないのだが、いま話題のフリーダ・カーロ、その夫のディエゴ・リベラ、ホセ・クレメンテ・オロスコ、ダビッド・アルファロ・シケイロスなど壁画を中心とした活躍を見せるアーティストたちのエネルギーというものが感じられた。

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