中林忠良 銅版画展
「中林忠良 銅版画展―すべて腐らないものはない」(町田市国際版画美術館)に行った。
あの駒井哲郎の弟子、となるともう行くしかない。そして期待通り素晴らしい作品群に出会えた。このところ柄澤齊(からさわひとし)など木口木版画に関心が移っていたが、中林の作品を観て、銅版画もいいものだなと再認識した。
駒井がクレーのように抽象的な幻想作品を展開したのに対し、中林はシュール的幻想を得意としたようだ。例えば「囚われる風景Ⅲ」などは砂漠に打ち捨てられた立方体の内部に風景が封じ込められている。
この終末的・異界的な雰囲気は師匠の駒井とは異なる次元に達している。
「異端への傾斜Ⅰ」はそのタイトルからして異次元の驚異を示しているようだ。
描かれているものは人物群像、靴などで一つ一つ取り上げたら何も珍しくはない。しかし異質なもの同士を組合わせてコンポジションにすると、このように奇妙な味が出てくる。
版画の奥深い世界を味わうことができて良かった。
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コメント
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版画。スキデス。小学生の頃、彫刻刀で木を削った感覚が今でも覚えていますし、またやってみたいとおもっています。金属(確か金色だったかな?)に先の尖ったPenでカリカリ描いた覚えもあります。それは中学生の頃かな。エッジングと呼ぶのでしたっけ?わすれた。
投稿: Hiroki Tee | 2009年7月12日 (日) 11時20分
Hiroki Teeさん、コメントありがとうございました。
1日違いで今朝「新日曜美術館」で同展が取り上げられましたね。先に番組を観ておけばもっと違った観賞眼を持って臨めたと思います。その点は残念だったな。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: ジョヴァンニ | 2009年7月12日 (日) 19時57分