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2009年6月19日 (金)

千葉県美:屋外彫刻

過日になるが「パウル・クレー東洋への夢」を観に千葉市美術館を訪れた際、千葉県立美術館にもハシゴした。

入館する前、庭に点在する屋外彫刻を観て回った。前庭には木村賢太郎の作品が多かった。例えばこんな具合だ。

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ロダンの「カレーの市民」に似た雰囲気の作品は、零駒無蔵(ぜろこま むぞう)という大胆な名前の彫刻家の「集う人々の列に・・・」だ。人々の表情と視線が一人ひとり異なるところが面白い。

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これだけでも結構いい線だが、屋外彫刻はどうやら美術館の周囲をぐるりと取り囲んでいるらしい。建物の裏手に回ろうとした途端、大きなオブジェが鎮座していた。

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鎧を着たポリネシアの戦士が己の強さを示すために舌を出しているようだ。と思ったらこれは単なる焼却炉だった。これに銘版でも付いていようものなら、迷わず現代アートだと錯覚してしまいそうだ。美術館もたまにはそういう遊びをしたら面白いんじゃないか。県立だから難しいか。

裏庭に出た途端、その広さに驚いた。そして中央には一対の抽象彫刻が白く輝いていた。F君も私も一瞬、安田 侃だと思ったが実際には鈴木啓子の「FEELING-LOVE 白いポエジー」という作品だった。それにしても、このスペースの使い方の贅沢なこと!

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この白い作品は煉瓦を積み上げた美術館の外壁をバックにしてもよく映える。煉瓦の赤は芝生の緑と補色関係にあり、白い彫刻がその仲介役としてコントラストを和らげているといった感じだ。

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さらに進むと大勢の紫陽花が笑顔を振りまいてくれた。ここでは人工物と自然が共にもてなしの心を持っている優しい空間だ。

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鈴木 徹の「帰雲の春」はダイナミックなトルソーだ。左奥に見える彫刻と呼応し、庭に奥行きを与えている。

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そして再び木村賢太郎の「海」。巨大な抽象立像は防人のように敷地を守っているようだ。直線と曲線が織り成すコンポジションが見事だ。

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美術館の周囲をぐるっと一周して元の場所へ。玄関前にはベリーが。青い実と葉の色調が不思議とバックの煉瓦色とマッチしている。

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