« 川上澄生展 | トップページ | パウル・クレー 東洋への夢 »

2009年6月 7日 (日)

A LITTLE CONCERT (リリス)

「A LITTLE CONCERT」(栄区民センター・リリス)でチェロを弾いた。

Photo

コンサートと名付けているが実際はおけいこ発表会だ。観客も「カンケーシャ」だけで、まあ気楽と言えば気楽かな。

妻が先生グループの一人なので、やりたい放題やらしてもらえた。当初は梅雨にちなんでブラームスのヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」を弾くつもりだったのだが、練習が間に合わず断念。残念だが、いつか弾いてやるぞ。

その代わりにヘンデルのフルートソナタ ロ短調 作品1-9から「緩・急・緩・急」になるように4つの楽章を選んで弾いた。演奏にあたっては、ちょっとズルしてチェロで弾きやすいようにイ短調に移調した(♪補足あり)。簡単だと思ったのだが、いざ取り組んでみると意外に弾きにくく難儀した。

先生方は最後のステージで2台のピアノによるアンサンブルで模範演奏。妻(仮名ジョアンナ)はラフマニノフの組曲第2番 作品17より「Ⅳ.タランテラ」に取り組んだ。お疲れ様。

Dscf4661

♪弦楽器に馴染みのない方のために補足します。(知っている方には釈迦に説法ですので以下の補足は無視してください。)

ヴァイオリンやフルートなど高音楽器の曲をそのままチェロで弾くのは超絶技巧になるので、おおかた1オクターブ下げて弾きます。でも、それだけではダメなことが多いのです。例えばヴァイオリンとチェロでは弦の配列が異なるので、重音(和音)の場合は音の組み合わせを変えないと弾けないことがあるのです。

配列がどう違うかというと、ヴァイオリンは(以下、便宜上ハ長調読みにします。)上からミ、ラ、レ、ソですが、チェロはラ、レ、ソ、ドです。ラ、レ、ソは共通ですが、最高・最低の弦がずれているのですね。だからヴァイオリンで一番上のミの弦を使う音は、チェロではその1つ下のラの弦で弾かねばならず、その分だけ高いポジションで弾かねばならず、演奏が難しいのです。

ですからヴァイオリンの曲をチェロで弾く場合は全体を5度下に移調すればこの問題(弦の配列の違い)はかなり解決します。しかしこの方法だと曲全体として響きが全く異なり、良い結果を得られないことが多いのです。いろいろ難しいですね。

一方、フルートは弦楽器ではありませんから、上記のこと(弦の配列の違い)は関係ありません。今回フルートの曲をおおかた1オクターブ下げ、さらにロ短調からイ短調に移調しましたが、これはただ単にチェロの運指上、弾きやすいように調整したものです。この詳細は省きます。

絶対音感のある人・かつ原曲を知っている人にとっては今回のフルートソナタは聴きづらくなってしまったと思いますが、そういう人は少数派だと思います。会場にそういう人が一人もおられなかったことを祈ります。

« 川上澄生展 | トップページ | パウル・クレー 東洋への夢 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/29988273

この記事へのトラックバック一覧です: A LITTLE CONCERT (リリス):

« 川上澄生展 | トップページ | パウル・クレー 東洋への夢 »

最近のトラックバック