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2009年5月11日 (月)

神戸:紙の教会

カトリック鷹取教会(神戸市長田区)を訪れた。

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「紙の教会がある」という情報を頼りに、綿密な事前調査無しに行ったのだ。阪神大震災で焼失した教会を紙の建材(紙管)で仮設したと聞いていた。しかし外観から明らかなように、本施工された後だったらしい。

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仮設で使われた紙管を活かして本施工したのか、紙の建材を取り除いて建て直したのかわからない。でも確認した結果、紙建材が全く残存してないと淋しいのであえてこれ以上深く調べるのを止めた。「紙の教会」はずっとそのまま「紙の教会」であり続けて欲しいのだ。

円錐状の外壁の中には円環状の廊下に囲まれた小さな円錐状の礼拝堂がある。大好きな「入れ子」状の二重構造になっているのだ。その礼拝堂には四角い開口部があり、内部が少し見える。管状の柱が並んでいるので、もしかするとそれらが紙管なのかもしれない。

この「二重丸」構造は、コミュニティーの人々の「輪」をシンボライズしているようにも見える。またもっと単純に、震災からよく頑張って復興したと「二重丸」を付けて褒めているようにも見える。円錐、円環には不思議な魅力がある。来て良かった。

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