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2009年5月23日 (土)

横浜浮世絵

「横浜開港150周年記念 横浜浮世絵 ~近代日本をひらく~」(横浜高島屋ギャラリー)に行った。

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正直なところ、F君に会うまでの時間つぶしのつもりだったのだが、以外に面白かった。展示点数が多いだけでなく、感性に訴えるような作品に多数出会えた。高島屋さん、ご無礼をお許し下さいませ。

特に興味深かったのは作者不詳の古い絵地図だ。(正式には「絵図」と呼ぶのかもしれない。)迷わず絵葉書を買った。

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横浜港の、碁盤の目のように縦横に道路が走る埋立地と、それを囲む運河を描いたものだ。そして水上には異国の船が多数描きこまれていて楽しい。そして色彩も美しい。水路は水色、陸は樹木の葉が多いせいか緑、そして赤い短冊状の枠に地名が書き込まれている。埋立地のブロックは黄色と白だ。これらの色調は淡く抑制され、上品な調和を保っている。

二代目歌川広重の「亜墨利加国賑之図」(アメリカのにぎわい、という意味か)も面白い。

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何が面白いかと言うと、遠近法の使い方を誤っているからだ。右側の建物が透視図法によってだんだん小さくなってゆく。そして一番端に達したら目を左に転じてみる。すると真ん中に描かれた建物は相対的に大きすぎることがわかる。また街を歩く人々も、相対的に大きすぎたり小さすぎたりしている。

このため全体を眺めると一種の眩暈(めまい)のような感覚を味わう。見ようによっては、これは幻想絵画だ。

その他、作者が初めて見たであろう像の絵など、新鮮な驚きがそのまま伝わってくるようだった。奇異なものを表現せんがために部分的に誇張されたりしている。写実の点では正確と言えないが、それが逆に作品の魅力を増していた。

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