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2009年5月17日 (日)

第22回プロムナード・コンサート 

「第22回プロムナード・コンサート 音楽の花束 ~初夏の海辺のそよ風の中で~」(オーシャンプロムナード湘南)に行った。

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妻(仮名ジョアンナ)が出演するので私は聴衆というより「カンケーシャ」に属している。そのプレッシャーのため得意の「選曲批評」ができない。だからプログラムは「たいへんよくできました」を前提にする。演奏評はもともと出来ないから、こちらも「良かった・良かった」となる。そうすると何も書けなくなってしまう。

しかし、あったあった。「ヴィジュアル評」だ。このコンサートでは、演奏者5人全員が前半と後半で衣装を変えて観客の目を楽しませてくれた。

コンサートシリーズの中心人物であるソプラノ歌手は見事なドレスだった。そして「ピアニストはとかく地味な衣装になりがち」ということをトークで言っていた。確かにそう言われてみるとそのように思う。歌の伴奏など、アンサンブル・ピアニストは独奏者をたてるために自然とそうなるのだろう。

マリンバ奏者の前半のドレスは桜のようなピンク色だった。これは演奏した曲「わらべうた春秋」の季節感をヴィジュアルにも表現していて良かった。また手に持つマレットの先端は緑だった。ピンクと緑のほぼ補色関係という効果の他に、緑は初夏のイメージも喚起していたのかな。

書けることがもう1つあった。「曲順評」(何じゃそれ?)だ。今回の編成は次のような種類に分かれた。
ソプラノ独奏(ピアノ伴奏付き)
ソプラノ独奏(マリンバ伴奏付き)
ソプラノ独奏(ピアノとマリンバの伴奏付き)
マリンバ独奏(ピアノ伴奏付き)
マリンバ独奏(無伴奏)
ピアノ独奏
ピアノ連弾

そしてそれらの組み合わせが1つに固まらず、プログラムの前半と後半に程よく配置され、観客を飽きさせないように配慮されていたのだ。これは当然と言ってしまえば当然のことかもしれない。

しかし異なる編成をいったり来たりすると、配置を変えなければならない。例えばマリンバ独奏の場合はマリンバを前面に出すが、ソプラノとピアノの編成でマリンバが休む場合は奥に引っ込めなければならない。このように運用面での負荷がかかるわけだが、演奏メンバーは協力し合って動きが目立たないようにさりげなく移動作業を行っていた。

曲のジャンル別配置ではどうだろうか。冒頭に親しみやすい日本の歌をメドレーで歌ったが、これは最初に観客との距離を縮める効果があるだろう。そしていきなり2曲目にマリンバ独奏が置かれていた。マリンバを間近で聴く機会は少ないので、「私たちのコンサートにはマリンバがありますよ」という点を強くアピールできたのだと思う。

その後は歌も器楽もいわゆる「クラシック音楽」中心となった。クラシックだけ並ぶと観客が飽きる恐れがあるが、休憩後のピアノ独奏では「涙そうそう」が挿入されていた。しっとりとした雰囲気が出て観客も喜んでいたようだ。そういえば最近この曲はテレビのコマーシャルで使われ、チェロで演奏されていたな。

そして最後はイタリアもの(歌曲とオペラのアリア)でまとめていた。終演に向けての盛り上がりがよく出来ていたと思う。以上を振り返ると、曲順は運営面を含めてよく練られ、かつ成功していたと思う。

素晴らしいコンサートだった。次回(第23回)も期待したい。

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