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2009年4月30日 (木)

氾濫するイメージ

「氾濫するイメージ 反芸術以後の印刷メディアと美術  1960’s – 70’s」(八王子夢美術館)に行った。

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印象深かったこと等を列挙してみよう。

1.粟津と横尾のポスター
この二人のポスターの大家は、どちらも美術学校は出ていない。粟津潔は独学だし、横尾忠則は通信教育で挿絵を習った程度だ。従って二人とも、いわゆる石膏デッサン等はあまり訓練したことがないと推測される。しかし二人の創作活動は、そのようなハンディを全く感じさせない。むしろ旧来の手法にとらわれないという自由度の高さが逆に長所となっているようだ。

ただ両者を比較すると、デッサン力においては粟津に分があるようだ。例えば粟津の、ほとんど線だけで描かれた作品を見よ。対象の形がくっきりと現れ、立体感が表出される。これに対して横尾はアイデアの豊かさで作品全体としての価値を保っているようだ。

2.赤瀬川源平の偽千円札
話はよく聞いていたが、実際の偽千円冊とその仲間のオブジェ達に出会えたのは嬉しかった。こんなことで罪になるとは、当時はアートが理解されない社会だったんだな。「こんな物は芸術ではない」という議論ならまだよいが、犯人扱いするとはひどい時代だ。片面単色刷りなんだから偽札に見えるはずがないじゃないか。

3.木村恒久のフォトモンタージュ
木村の作品は、どうもマッド・アマノとダブる。どちらかというと木村が芸術性を保持した上に風刺を乗せているのに対し、マッド・アマノはストレートに毒をぶつけてくる感じだ。いまあらためて木村作品を観ても、色あせてないのはさすがだと思った。

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他には、宇野亜喜良の一味違う女性像、タイガー立石のエッシャー的不思議世界も楽しんだ。

先日も見た「廃屋」はまだ同じ状態を保持していた。

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