難波田龍起・難波田史男展
2009年3月7日(土)
「難波田龍起・難波田史男 東京オペラシティコレクションより」(東京オペラシティアートギャラリー)に行った。「都市へ仕掛ける建築 デーィナー&ディーナーへの試み」のおまけで入場できるのだが、実は私にとってこちらが本命だった。難波田親子の作品はどちらも大好きだから。
父親の◆難波田龍起の展示作品の中では、展示番号T-20「青の詩」の詩情あふれる抽象作品が圧倒的な存在感を示していた。T-21「コンポジション」も好ましい。どちらも1960年代前半の制作だ。これに対しておよそ10年経過したT-26「街A」も素晴らしい半抽象作品なのだが、線刻が丸みを帯びてきた分、鋭い印象が薄れていたように感じられた。やはり難波田(父)は60年代の作品がいいなあ。
一方、次男の◆難波田史男のほうは漫画のような筆致だが、これまた魅力に満ちた作品群を残してくれた。今回の展示のなかでは、展示番号F-50「ある日の幻想」が好きな作品だ。この作品は他の展覧会でもよく展示される名作のようだ。他にはF-52「無題」、F-44「窓」あたりが好ましい作品だ。フェリー事故で父親より先に旅立ってしまったのは誠に残念だ。長生きしていたらどんなに素晴らしい作品群を残してくれたことだろう。
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