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2009年2月15日 (日)

加山又造展

2009年2月15日(日)
「加山又造展 虚空に煌(かがや)く美」(国立新美術館:六本木)に行った。F君から招待券をもらっていたのだ。F君いつもありがとう。

Photo

加山又造の個展は11年前に東京国立近代美術館(竹橋)で観ている。双方の展示内容を比較すると、絵画は以前観たほうが点数は多かったが、今回は工芸品の充実が目立った。従って、2つの展覧会をとおしての相互補完により、加山又造の作品の全貌が俯瞰できたことになり嬉しく思った。

そして前回と今回を通じて最もインパクトを受けたのは墨絵の「月光波濤」だ。その感動を永らく留めようと絵葉書を購入した。しかし、絵葉書ではこの作品の持つ深遠さが伝わってこない感じがした。やはり本物を観ないとダメだ。

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加山自身が「音にならない音」を表現してみたいと書いている。確かに、ここには怖いぐらいの静寂がある。荒波が岩礁に当たり砕け散っている光景が描かれているにもかかわらず、なのだ。この異様な静けさは何なのだろうか?

11年前の東京国立近代美術館では、記憶があまり正確ではないが、第一の展示会場から階段を上ったところにこの「月光波濤」が展示されていたように覚えている。下の階では彩色された諸作品を鑑賞し(それでも充分に満足だったのだが)上の階に移ってこの作品の前に立ち、ハっと息を飲んだような衝撃を受けた。

この作品の制作には、エアガン、バイブレーター噴霧器など(文明の利器)も活用したと加山は書き加えている。古典的手法だけでは完成し得なかったのだろうか?そのあたりをもっと詳しく知りたいと思う。

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