多田美加ソプラノリサイタル
2008年12月12日(金)
「多田美加 ソプラノリサイタル」(藤沢市民会館小ホール)に行った。
真剣に・誠実に取り組むオーラが感じられる歌手で、以前よりファンだった。そして今回も期待通りのステージだった。
レスピーギは好きな作曲家の一人で「夕暮れ」を弦楽四重奏伴奏で歌ってくれたら最高だが、今回のステージでは「霧」が演奏された。上行・下降音階を主要モチーフとした組み立てで、その大胆ともいえる単純さの中に和声の豊かさをどれだけ盛り込めるかという曲だ。作曲家が制約条件を自身に課し、それを乗り越えて創造する執念のようなものを感じた。理性が勝ってしまう曲なのだろうが、その中にもテーマである「Passion!」が秘められているようだった。
演奏では、単純な意味で、ブラームスとリヒャルト・シュトラウスのドイツものが最もいい出来に聴こえた。ドイツ語の歌詞は多田に合っているからだと私は勝手に解釈している。「献呈」はもっと激しい熱情の曲だと思っていたが、多田は抑制の効いた歌いまわしでまとめていた。ここでも秘められたPassionが感じられた。
全体的に、渋い玄人好みのプログラムだったようだ。多田の歌手仲間が客席で聴いていたようだが、プログラムや演奏方法に関してプロ同士でも参考になることが多かったのではないだろうか。そんな印象を受けたリサイタルだった。
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コメント
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誉めすぎでは、ありませんか?本人は反省ひとしきりの様です。本番はなかなか思うように行かない様です!精進致しますとの事です。ありがとうございました。
投稿: グララ:スーマン | 2009年1月 8日 (木) 18時12分
観客に媚びず、音楽そのもので勝負するような真面目なステージでした。
投稿: ジョヴァンニ | 2009年1月 8日 (木) 21時54分