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2008年9月 2日 (火)

東横架線跡壁画:美女たち

「壁画」のなかには美しい女性の姿も見られた。仮に「美人壁画」という名称を付けておこう。

ベッドにまどろむ女性。


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フラッシュに反応したのか薄目を開けた様子。良い夢を見ていたのだろうか。起こしてしまってごめんね。赤い色調で統一されているが、下のほうに青が施されている。派手な色調の組み合わせに思えるが、不思議と静けさが漂う。作者の技術力なのだろう。

メイクを終えて、ちょっと首をかしげたポーズを取る美女。

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綺麗だなあ。背景の水滴は本物だろうか、それとも描き込まれたものだろうか?美人壁画を見たときは小雨が降っていた。しかし壁画の前は雁木のように屋根が続いているので、濡れることはない。やはり描かれた水滴のようだ。素晴らしい描写力だ。

こ、これはのっぺらぼうだ!

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でも美人に見える。東洋人だと思うが、髪のなびく感じがエキゾチックで日本人ではないように感じる。右のほうに見える幾何学的で尖った形状のものとの対比が面白い。薄紫で地味な色調だが、麗しい側面も見え隠れしている。

舞妓さんだろうか、和風美人の登場だ。

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黒い線のイタズラ書きが口元まで達して痛々しいが、このような仕打ちは壁画の宿命なのだろうか。おしろいを塗った顔の周囲は、白っぽい背景になっている。その効果で、白い顔が際立ちすぎるのが防止されている。顔だけでなく、全体の色彩バランスに配慮が行き届いた作品だと思う。

この帽子の美女を見よ。

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写実の巧みさに恐れ入る。両方の腕など、そのふくよかな感じが伝わってくるではないか。一方、上部には装飾的な文様、下部には幾何学的な形状のものが配置され、彼女はそれらのサンドイッチになっている。具象と抽象の統合で面白い。

私は1キロにわたる壁画を往復して見たので疲れたが、美人壁画も疲れを感じるらしい。薔薇の香りに包まれ、美女は再び床に横になる。

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先ほど紹介した「まどろみ」を描いた同じ作者の作品であろう。赤中心の世界の下を青が支えている。

壁画の美女たちは、歩き疲れを癒してくれた。ありがとう。そして作者にもエールを送りたい。

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