東横架線跡壁画:周囲たち
壁画の周囲にも面白いものがいっぱいあった。
案内地図にもアートの落書き。
ジョルジュ・マチューの一気描きみたいな筆致だ。勢いがあるね。
その隣りの案内地図にも、当然落書き。
文字を読むというか「見る」と「ここいらへんにアートがありますよ」というメッセージに見えてくる。何語でも構わない。
周囲には重々しい扉も。
「電気室」という表示が落書きに押されて小さく縮こまっている。かわいそうなぐらいだ。これは既に廃線となっているこの区間に電気を供給していた設備の跡か。それともまだ現役のJR根岸線への電力供給なのか。それならこの扉はまだ使われているはずだが、完全に落書きのキャンバスと化している。
舗道から道を折れ、ガード下での風景。
ここでは絵より文字が支配する世界らしい。よく見ると、それらの文字は繰り返し描かれている。低速とはいえ車が通る道なので、その動線を暗示したものであろうか。
「立ち入り禁止」の看板があった。
支柱にもしっかり落書きがあった。これは面白い。手前に飛び出して見える。眼が「\」の字マークになったおじさんの顔が目立つ。
そして壁画の裏側に出る。そこには線路脇の柵があった。
もう電車は来ないのに「危険ですよ」というメッセージを体を張って伝えようと頑張っている。その姿を「あはれ」に思う。これは日本人的感情だろうか。もちろんここにも文字中心の落書きが。
そして「壁画の裏の壁画」を見る。
文字だけでなく絵があった。何やら不可思議な人体が描かれている。下の「U」の字状の影は描かれたものだろうか。だとすると結構達者なアーティストだろう。本物の影みたいで、何か怖い。
これら愛すべき「周囲たち」も取り壊されてしまうのか。残念だ。
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