曼荼羅りえ個展
2008年8月29日(金)
曼荼羅りえ個展(GALLERY AB-OVO:下北沢)に行った。
下北沢北口から徒歩5分。道路脇の階段を下りてゆくと、両側はいつの間にかスペイン風の白壁と化し、異国情緒あふれる中庭的空間が現出する。その真ん中一本、存在感を誇示するように立っている樹木には、多数の白色電球から成るイルミネーションが付けられている。よく見ると電球は人魂のような形をしているが、どことなくユーモラスな感じだ。入口からギャラリーに入るとその中も白壁で覆われ、現世からの離脱をさらに強くイメージ付ける。
曼荼羅りえは世界中を旅して集めた紙、布切れなどをコラージュ作品に仕立て上げるアーティストだ。使われている素材には、金や赤など派手な色調のものが結構多い。しかし曼荼羅りえの手にかかると、それらが不思議と調和し合い、きらびやかでありながら地味で渋いという相反する特質の両方を一度に兼ね備えた作品が生まれる。何とも不可思議だ。これは金属を使わない錬金術に違いない。
コンポジションは西洋的(総合的キュビズム的)だが、素材ひとつひとつは東洋の香りを放つ。そのため、出来上がった作品も西洋・東洋両方の特質を有する。和洋折衷ではなく、もっと積極的な意味での混合体だ。
オープニングの今日は、笛、ギター、ヴォーカルが生み出す音楽に乗って、舞踏家のパントマイム的な踊りが披露された。曼荼羅りえの今回の展示作品中、舞踏家が最も気にいった作品の前でこのイベントは行われた。音は白壁にほどよく反響し、豊かな響きとなり、このリッチな空間を満たしていった。
こんな贅沢な時間を過ごすことができ、大満足です。
« 音楽の現在 | トップページ | 旧東急東横線の高架下壁画 »
この記事へのコメントは終了しました。


コメント