バウハウス・デッサウ展
「バウハウス・デッサウ展2008」(東京藝術大学美術館)に行った。
私は(クレーと)バウハウス命だから足が向くのは当然だ。そしてバウハウスのファンなら、なぜ好きなのかという野暮なことはお互いに聞かないで済ませることができる。しかし友人のなかにはバウハウスに魅力を感じないという人がいる。音楽仲間に相当の学識経験者でかつ美術にも造形が深いという人がいるが、彼はバウハウスを好まないという。
これは何故なのかと考えてみた。そしてあることを思い付いた。 バウハウスは学校だ。その展覧会だから、教材や教材のような作品が展示されている。また学生の作品も含まれている。これに比べて「普通の」展覧会は、例えば西洋の巨匠の傑作ばかり並べて見せてくれる。これらを比較すると、単に作品の完成度を尺度としたら一般の展覧会のほうが上になるのは当然だ。
またバウハウスの中心的アーティスト(クレー、カンディンスキーなど)の作品は、色塗りなどの仕上げがどこか雑だ。色調も渋くて暗い場合が多い。このような点も「アンチ・バウハウス」一派ができる原因かと思う。
でもしかし待てよ、クレーのあの知的構成と叙情の両立、カンディンスキーの静と動の抽象など、仕上げの綺麗さとは別次元の素晴らしさがあるではないか。だからクレー命、カンディンスキー命、バウハウス命になるのではないか。
ファン心理としては、このような考えでアンチ派に抵抗したくなる。 だけどムキになるのも子供っぽいな。子供といえば、「クレーの絵は子供が描いたみたいだから自分でも描ける」という人がいるが、とんでもない。あれほど描くのが難しい絵はないと思う。あの数学的に見えるが幾何学的図形から微妙にずれた線など、素人が手出しするレベルじゃないよね。
と、熱くなって肝心の展覧会の報告を何一つ書いてないことに気がついた。これはいけない。何か書いておこう。 私個人としては、なかなか観るチャンスがないオスカー・シュレンマーの作品をまとめてビデオで鑑賞できたのが良かった。以前「ミサワバウハウスコレクション」でバレエ作品の一部を観たが、今回の充実度には及ばなかった。
この展覧会を人に勧めるというのはどうか。バウハウス命の人なら言わなくても行くだろうし、アンチの人は行かないだろうし、その他無党派の人には何がいいか力説するのが疲れるし。結局バウハウスはバウハウス好き派で盛り上げるのが一番相応しいのではないか。




























































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