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2008年3月15日 (土)

VOCA 2008展

2008年3月14日(金)
今日は久々の大梯子(おおはしご)をしてしまった。展覧会4つを回った後コンサートで締めたのだ。最も最初に行った展覧会は私が「関係者」の「各務鉱三展」だから実質上は展覧会3つにコンサート1つだ。いずれにしても体力を消耗し、今思うと無茶したなあと反省している。

まずは初めて足を運んだ「VOVA 2008展」(上野の森美術館)。

Voca

次に行く「選抜奨励展」同様、新作発表の楽しさに浸りたかったのだ。結果的には「選抜奨励展」ほど面白さを持ち帰れなかったが、それは今回のラインナップがたまたま私の好みに合わなかっただけだろうと推測している。

「無審査」というのがこの展覧会の値打ちではないかと思う。それにより、もしかしたら埋もれてしまったかもしれない逸材にスポットライトが当てられる可能性が高いからだ。40歳以下の若手限定というのも、これからのアートの世界を広げるうえで納得いく設定だ。

印象に残ったのは川上幸之介の「Combined pumping station and dry cooling tower: Resort 3」だ。(チラシ裏面から画像を拝借)

Voca_2

VOCA
奨励賞受賞作品で、審査員の評価とたまたま私の好みとが合致したらしい。左右2つの平面作品だが、左がル・コルビジェの家屋、右がクリストのパラソル群みたいに見えた。たぶん偶然なんだろうけど。最近よく使われる「ミクストメディア」となっているが、写真をベースに絵の具などで彩色を施したのだろうか。そのように見えた。超自然ではないのだが、何となく不思議なたたずまいに魅力を感じた作品だ。

もう一つ印象深かったのが森迫暁夫の「モリノコ」。

イラスト・漫画で使われるような、様々な形状・色彩のものが巨大なカンバス全体にまんべんなく散りばめられている。よくあるパターンとも言えるが、理屈抜きに楽しい。例えば、嫌な事があってうなだれて地下道を駅に向かって歩いていたとしよう。その時、壁面いっぱいにこのような作品が展示されていたら、たちどころに気分が良くなってしまうだろう。そのような作品だ。

また森本絵利のアクリルと半透明フィルムを用いた3作品「御影石」、「森」、「カリフラワー」も良かった。

形は単純、色彩は控えめで単調で、作品自体は「主張しない」タイプだ。もし家の壁に飾っておいたら、その時々の光線の具合によって色調が微妙に変化し、毎日観ても飽きないだろうと思う。淡い色付けにより上品さを感じる。

今回は好みのタイプの作品とはめぐり合えなかった。でも次回、その次と継続して観に来るうちに、いい出会いがあると信じて上野から新宿に移動した。

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