シュルレアリスムと写真
2008年3月20日(木)
今日も展覧会のハシゴをしてしまった。「シュルレアリスムと写真」と「佐藤和彦作品特集」だ。ハシゴのおかげで、「春の行きたい展覧会」4展を最速クリヤーしてしまった。
「シュルレアリスムと写真」(東京都写真美術館:恵比寿)は、一度こういう展覧会を観てみたいと思っていた通りの企画で嬉しかった。
もう少し展示点数が多いと良かったのだが、まああまり過大な要求はやめよう。今回の成果は2つある。
1つはアンドレ・ブルトン著「ナジャ」に挿図として使われた噴水の写真のオリジナルを観たことだ。ジャック-アンドレ・ボワファールの撮影だ。「ナジャ」の本文では、ナジャが噴水の描く曲線を彼女とブルトンの二人の思考になぞらえる一節がある。こうして写真を観て小説を思い出し、また写真を観ることによる相互作用で味わいが倍加する。こんな楽しいことはない。
もう1つはカール・ブロッスフェルトの植物の写真をじっくり観ることができた点だ。
これらの作品は植物をありのままの姿を(大写しではあるが)写しただけにすぎない。それが幻想絵画顔負けの不思議なムードを醸し出している。自然の中に潜む驚異を抽出して見せてくれた功績は大きいと思う。
また日本のシューレアリストの奮闘も感じられて良かった。山本悍右は2001年の夏に東京ステーションギャラリーで開催された個展を観て面白い作品が多いアーティストだと思っていた。今回の展覧会を契機に、他の作家についても、さらに深く作品の味わいを掘り下げてゆきたい。
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