« イギリス館サロンコンサート | トップページ | オブジェの深い背景 »

2008年2月25日 (月)

アンサンブルDUO’S

2008年2月25日(日)
アンサンブルDUO’Sの第5回コンサート(自由学園明日館講堂:池袋)に行った。ヴィオラ奏者の友人がメンバーなのだ。

Duos

レーガーの「リリック」はレーガーらしくない曲だと思った。友人の結婚式のために書かれた小品なので、親しみやすい曲を書くことを心がけた結果なのだろうか。すべての音に三和音や七の和音を施すというレーガーの特徴が全く無かった。だから「普通の曲」に聴こえたのだ。それはそれでいいのかもしれない。美しい旋律と和声でしっとりと仕上げてみました、という感じだ。

H.
パリーという作曲家は知らなかった。演奏された「イギリス組曲」は前奏曲から始まる文字通りの組曲だが、20世紀に書かれたにもかかわらず機能和声の枠を出ない古風な作りだ。その中に民族的な音階によるモチーフが使われている。それが荒々しさや野趣を醸し出している。イギリスの伝統からしたら、あまり上品な響きとは言えないが力強さはある。折衷的な作風はヴォーン=ウィリアムス等と共通のものだろう。構成の点では第2曲目「In Minuet Style」(メヌエット風な小曲)がよく出来ていたと思った。ゆったりとしたテンポにより、1小節の中に多くの音とその構成物が凝縮されている感じだ。

他にヴェルディ、モーツアルトの作品が演奏された。私は演奏のことはわからないが、たぶんものすごく上手な演奏だったのだと思う。例えばヴェルディの「弦楽の為のシンフォニー」は弦楽四重奏曲ホ短調の編曲だが、この曲は作曲技法的に素朴で、アマチュアが演奏したら泣きたくなるほどサマにならない曲なのだ。それをなんとか聴ける形にもっていったのはすごいと思う。

以上、「選曲に激辛」で「演奏に激甘」な感想を述べてしまった・・・。

« イギリス館サロンコンサート | トップページ | オブジェの深い背景 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/10758671

この記事へのトラックバック一覧です: アンサンブルDUO’S:

« イギリス館サロンコンサート | トップページ | オブジェの深い背景 »

最近のトラックバック