半券の復権 その10
2008年1月29日(火)
マティスの3つの展覧会で作られた半券を比較してみた。
これは1981年。不思議なのは「世紀の巨匠」というキャッチだ。この頃、マティスは日本でも既に有名になっていたから、ごていねいに巨匠という称号を添えなくても展覧会の重みは減じないと思うんだが。
これは1988年。ユニークなのは作品の写真を使わず、文字のデザインで構成した点だ。半券を制作したデザイナーあるいは企画者がよほど自信があったのだろう。確かに色彩、フォントのスタイル、全体構成が上品で心地よい。「色と線のシンフォニー」というキャッチも「巨匠」などよりはずっと洗練されている。
そしてこれは2004年。さすがにこの時代になると余計なキャッチは添えられていない。「マティス」そのもので勝負している。文字は小さいが「企画協力」の項目に「ポンピドゥーセンター」と書かれており、さりげなく展覧会のイメージアップをしているようだ。
こうして時代を追ってみると、キャッチの変遷がとても興味深い。
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コメント
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前から気になっていたんですが、「マティス」なのか「マチス」なのか、どっちなんでしょうか。
どちらの表記もよく見るのですが、自分自身は「マティス」と書くことにしています。
だって「マチス」というと「ナチス」みたいなんだもん。
投稿: yann | 2008年2月 4日 (月) 16時03分
yannさん、何とも素朴な記事に目をとめて戴きありがとうございます。
カタカナ表記は時代とともに変遷していますよね。「チ」を「ティ」と表記するのは時代の流れかと思います。それを逆手に取る場合もあります。
例えばゲームソフトの「アトランチスの謎」は「チ」表記にこだわっています。これは作者の思いいれなのでしょうか?直接聞いたことがないのでわかりませんが、たぶんそうではないかと思います。この話題、面白いのでときどき議論しましょう。
投稿: | 2008年2月 4日 (月) 22時58分