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2007年12月27日 (木)

2007年音楽回顧

2007年12月27日
2007年の音楽活動を振り返ってみた。

■作曲■
今年は展覧会とブログにはまり、作曲活動は不毛の年になってしまった。なんと年初に作った★「グリーグと共に新年を」(弦楽四重奏)と、2月に「半世紀コンサート」で自作自演した★「四手連弾の為の前奏曲とフーガ:山鳥の宴」(ピアノ連弾)の2曲だけなのだ。ブログの力がいかに強大か、これで痛いほどよくわかった(苦笑)。なお「山鳥の宴」は横浜市イギリス館でのサロンコンサートで妻と共に演奏した。フーガではメシアンのモードを借用しており、作曲技法的にはまだまだ他力本願の域を脱していないことを反省した。

■編曲■
編曲は若干残した。★ブラームス「ハンガリー舞曲集」より第1番と第3番。これは、トリオレヴリー(ピアノトリオ)で2回演奏した他、ダブルベースのパートを加えてさらに1回演奏した。★バッハ「マタイ受難曲」よりアリア「神よ、憐れみたまえ」。これもトリオレヴリーで演奏するために編曲したものだ。弾いていて泣けてきたなあ。★「アメージング・グレイス」は、音楽ライターのハシビロコウさんの隠れた才能(歌)のためにトリオレヴリー伴奏用に編曲した。その後、クワトロ半世紀(弦楽四重奏)、ダブルベース、ピアノ連弾を加えた大編成の伴奏譜も作り演奏した。なお「ハンガリー舞曲第1番」はチェロがカッコいいように編曲したので演奏していても満足感があった。

■演奏■
2007年は10回演奏会に出演した。多いように見えるが、私はオーケストラに所属していないので準備に要する時間を合計しても、アマオケのメンバーと同じぐらいの労力かと思う。

♪自作自演・即興演奏
★半世紀コンサートシリーズ「1番と1番のあいだに在るもの」(2月イギリス館)では新作「四手連弾の為の前奏曲とフーガ:山鳥の宴」を妻と共に初演した。★「Sierra Artista 1」の一環としてのんべ(蔵重智さん)の一人芝居『酒と芝居と地下室と』(12月横浜「ZAIM」)では蔵重さんの芝居にチェロの即興演奏で唱和(?)するという貴重な機会を得た。

♪トリオレヴリー(ピアノトリオ)
★「100年前のピアノサロンコンサート」(1月ブラフ18番館)では、なんとピアノに挑戦した。よいこさんと組んでシュトラウスの「こうもり」序曲のピアノ連弾版を弾いたのだ。いつものチェロと違って緊張したこと!でもいい思い出になった。★半世紀コンサートシリーズ「1番と1番のあいだに在るもの」(2月横浜市イギリス館→前出)では、ラフマニノフのピアノ三重奏曲「悲しみの三重奏曲」に挑戦し、幅を広げた。★「春のアットホームコンサート」(5月山手111番館)では久々にクララ・シューマンのピアノ三重奏曲を弾いた。★「夏の宵のコンサート」(7月ブラフ18番館)ではベルギー在住の友人のヴァイオリニスト笠松理恵子さんを加えて「クワトロレブリー」としてモーツアルト、シューマン、フォーレのピアノ四重奏曲に取り組んだ。ピアノと弦のうち1人がプロだと演奏全体が引き締まっていいなあ。★「サロンコンサート」(9月イギリス館)では演奏の機会が少ないラロのピアノ三重奏曲ハ短調を発掘した。★「サロンコンサート」(11月イギリス館)ではオール・ドヴォルジャーク作品で企画し、これまた演奏の機会が少ないピアノ三重奏曲第3番ヘ短調に取り組んだ。長大な曲でエネルギーを消費し、そのため後半で指がつるというアクシデントに見舞われた。★「ハンガリーのクリスマス」(12月ブラフ18番館)では自分で編曲したブラームスの「ハンガリー舞曲」を演奏した。第1,3番が私、第2番がじゅんちゃんの編曲だ。トリオレヴリーは編曲の出来を競うという楽しみもあるユニットなんだよ。また音楽ライターのハシビロコウさんの歌で「アメージング・グレイス」もお披露目した。★「室内楽愛好家によるコンサートその1」(12月ミューザ川崎・市民交流室)では富士通川崎合唱団という全国大会出場グループと2本立てのコンサートに挑戦した。ここでもハンガリー舞曲で編曲と演奏の両方を披露した。★「キャンドルコンサート」(12月イギリス館)は今年最後のコンサートだ。「ハンガリー舞曲」などを再演した。

♪クワトロ半世紀(弦楽四重奏)
★半世紀コンサートシリーズ「1番と1番のあいだに在るもの」(2月イギリス館)では友人タカシ君の息子さんのソロによるバッハ「ヴァイオリン協奏曲第2番」が光った。★「サロンコンサート」(9月イギリス館)では大好きなドビュッシーの弦楽四重奏曲を弾くことができ満足だった。★「サロンコンサート」(11月同じく横浜市イギリス館)では、ドヴォルジャーク特集の一環として以前ミューザ川崎でのコンサートで聴いた弦楽五重奏曲第2番を取り上げた。また月並みだがピアノ五重奏曲イ長調も弾いた。冒頭チェロがカッコいいんだよね!★「キャンドルコンサート」(12月イギリス館→前出)では準備期間がほとんどなかった中でシューベルトの弦楽四重奏曲「ロザムンデ」の緩徐楽章をよく弾いたな。

♪その他
★湘南合奏団の定期演奏会(3月リリス)にエキストラとして参加した。武満徹の「三つの映画音楽」という珍しい曲を弾く機会を得たのは大きかった。★「小さなおさらい会」(4月玉縄学習センター)は妻と妻の親戚のヴァイオリニストによる合同おけいこ発表会だ。私はクープランの「コンセール」の編曲ものを弾いた。チェロの高音域に挑戦したのだが、あまり上手には弾けなかったな。★バイオの学会の打上げ会場でも演奏した。(9月TIME24ビル)。有名なモーツアルトのフルート四重奏曲ニ長調その他を演奏したのだが、アルコールが入ったせいか会場がざわついていたので、あまり聴こえなかったかな。★「室内楽愛好家によるコンサートその2」(12月ミューザ川崎・市民交流室)では勤務先企業で過去に行ったコンサートシリーズのメンバーが再結集した。バロックの室内楽などを中心に演奏したのだが、変わりだねはモーツアルトの「魔笛」よりアリア「夜の女王」をフルートとチェロの二重奏で演奏したことだ。

■コンサート観賞■
♪身内以外の作曲・演奏
自分の意思でチケットを購入して行ったコンサートは1つだけだった。★「竹之内博明ピアノリサイタル」(トーキョーワンダーサイト渋谷)はチラシの魅力と曲目への興味で行った。グリーグの作品だけ余計だったが、その他の現代曲は面白かった。

♪家族・友人が作曲したか、あるいは出演したコンサート
★「五月の風・金曜コンサート」(リリス)では妻が鶴田隆子さんと2台ピアノでアレンスキーの「シルエット」を演奏した。入賞を逃したとはいえ去年「日本アンサンブルコンクール」に2台ピアノで挑戦したユニットなので息がぴったりだった。アレンスキーには興味が無かったけど、この曲はなかなか面白かったな。また小学校で同級生の迎昌子さんのエレクトーンも聴けてよかった。★「みずほフィルハーモニー」の定演(みなとみらい大ホール)は弟が在籍しているし、以前私も2年間遊びに行った縁で行った。合併により団員が増え、ほとんどのパートでエキストラを必要としないのは贅沢だ。ヴァイオリンなんか30人すべて団員だからね。チェロだって9人もいる。★「第30回記念:紀声会コンサート」(みなとみらい小ホール)はプロの発表会のようなコンサートだ。妻はピアノパートで出演した。妻と組んで歌ったのは、五十音順で早河明子さん、林紀子さん、萬裕子さんの3人。私は中田喜直作品は好まないのだが、林紀子さんにかかると「さくら横ちょう」は上品な作品に生まれ変わるようだった。ああいう演奏なら、同名の別宮貞雄作品と並べてもいいかなと思った。★「夏休みファミリーコンサート」(藤沢市民会館)には妻がピアノで出演したが、これは演奏より余興を演じたマジシャンのほうが目を引いた。安倍チャン助さんというのだが、子供たちに大うけだった。なおマリンバの中村梓さんは非常に達者な印象を受けたが、控えめにしておられたので目立ちにくかった。あれだけ上手ならもっと威張って演奏していいのになあ。★「日本の詩(うた) 木下牧子 歌曲コンサート」(藤沢リラホール)でも木下作品を聴いた。ファンになってしまったソプラノの林紀子さんと妻のピアノの演奏だから安心して聴いていられた。「涅槃」(萩原朔太郎詩)が圧巻だったな。若い頃の作品ということで二度驚いた。★「天野令子ソプラノリサイタル:歌とお話の世界」(神奈川公会堂)はピアノが妻だったので安心して聴けた。天野さんは歌も達者だけど語りも魅力があるなあ。大人も子供も楽しめるコンサートだった。★「小畠伊津子ピアノリサイタル」(津田ホール)は最近知り合った作曲家の木下牧子さんの「夢の回路」を聴くために行った。ブルックナー的「ブツ切れ」に慣れる必要があったが、音の構成はとても興味深く、楽しめた。★「第11回アラベスクコンサート:飛翔(たびだち)」(南大沢文化会館)は中学・高校で同級生のテノールの大久保君が活躍するコンサートだ。アマプロ混成部隊ならではの「努力と工夫の跡」が楽しめるイベントでとても楽しかった。★年末は勤務先企業の工場で行われた「クリスマスコンサート」を聴いた。雑音が多い環境のなかで仲間は健闘していた。

♪その他のつながりによるコンサート
★「レボリューション・アンサンブル」(東京文化会館大ホール)では別宮貞雄の交響曲第3番「春」を聴いた。妻が幼少の頃、別宮貞雄のピアノ作品のレコーディングに参加した縁で別宮作品を演奏するコンサートによく行くのだ。「春」は予想が外れて古典的な作りで驚いた。★「東京交響楽団のメンバーによる弦楽五重奏:モーツアルトとドヴォルザーク」(ミューザ川崎シンフォニーホール)はトリオレヴリーのヴァイオリニスト・じゅんちゃんに誘われて行った。これは2つのイベントの布石になった。一つは「半世紀コンサート」で同じ曲(弦楽五重奏曲第2番)を取り上げるきっかけになったこと。もう1つは12月にミューザ川崎で「室内楽愛好家によるコンサート」(その1・その2)の企画につながったことだ。

■総括■
こうして1年間を振り返ってみると、今年の成果で最も大きかったのは★「即興演奏」ではないかと思う。今後、継続発展させたい。★作曲は数が少なかったので、来年の課題はとりあえず「量的増産」になるか。★トリオレヴリーは演奏で「量的充実」を果たした。今後は「質的にも充実」が課題だろうか。★クワトロ半世紀は、もちまわりルールにより来年いよいよ私の選曲の番が巡ってくる。何を選ぶかは仲間にも秘密だ。楽しみにしていてね。★聴くほうはいつも消極的だ。今年は能動的に行ったのは「竹之内博明ピアノリサイタル」だけだった。来年は、現代曲の初演などもっと情報をウォッチして足を運んでゆきたい。

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