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2007年11月30日 (金)

推測の外れ

前回の記事で、竹ノ内博明ピアノリサイタルのアンコール1曲目を「エマヌエル・バッハと推測した」と書いたが、見事に外れだった。ある情報筋から聞いたところ、ハイドンのソナタだったそうだ。いやあ参った、これは盲点だった。

恥ずかしいから誰にも言わないでね。あっいけない。これはブログだから世界中の人に読まれてしまったのだ。もう遅いか。

こういうのを星取表とか点数を付けておくと、沢山たまったら面白いだろうな。何勝何敗なんちゃって。ようし次は勝つぞ!

2007年11月27日 (火)

竹ノ内博明ピアノリサイタル

2007年11月26日(月)
竹ノ内博明ピアノリサイタル「喪失と回帰」(トーキョーワンダーサイト渋谷)に行った。ジョヴァンニにしては大変珍しく、友人以外の演奏家のコンサートに自らの意思で行ったのだ。

これは未聴の現代曲がずらり並んだプログラムもさることながら、チラシの魅力によるところが大きい。そもそも今回のコンサートにいったきっかけは、同じ会場で開催されたマリーナ・カポス展を観たおりに手にしたチラシだった。そしてその場でこのコンサートに行こうと即決したのだ。

チラシが発するオーラを、もしそのままライブで受け止めることができたら、このコンサートは少なくとも1万円の価値があると見積もった。料金は2千円だ。結果的には、チラシがあまりにも素晴らしいために「チラシ負け」していたが、それでも5千円の価値はあった。差し引き「お得」だったわけだ。コンサートの価値を金額で示すことはよろしくないかもしれないが、わかりやすく書いてみた。

いざ演奏が始まってみると、私は自分自身の変化に気がついた。昔は、今回演奏されるような「いわゆる現代曲」に夢中で、楽譜や音によく接していた。それに比べると最近はサロンコンサートなどに出演して古典ものを弾くことが多いし、また展覧会めぐりにはまって「現代音楽」からご無沙汰ぎみだった。その分、「現代音楽」を受け止める器が小さくなっていたようなのだ。

私は、たぶん多くの人がそうであるように、かつてはベートーヴェンに代表されるような「主題労作」が芸術音楽の真髄だと信じていたし、今でもそれが頭にしみついて離れない。だから今回のコンサートでも、その趣味が頭をもたげてきたのだ。

そういう趣味にかなった曲を今回のプログラムから拾うと、アレクセイ・スタンチンスキーのピアノソナタ第2番ト長調になる。第1楽章がフーガというのも嬉しい。バッハのフーガを聴くような感覚で、近代和声の味付けもあり言うことなしだ。

冒頭の二重フーガの主題のうちバスで提示されるテーマは跳躍を伴って律動的だ。展開されてゆくと、音が跳躍する際、一つ上の声部を追い越して音高が逆になったように聴こえた。その「くんずほぐれつ」の感覚が面白い。そして後半になるとこのテーマは一層自由になり、最初に提示された音程関係を保持せず、跳躍の幅を広げ、よりダイナミックな飛び跳ね方をする。こういう全体構成はとても面白い。

ジョナサン・ハーヴィーの「メシアンの墓」はCDで鳴らす音とピアノの生演奏とのからみが面白かった。一種のヘテロフォニー効果が生じていたようだ。

同じくプログラム最後に置かれたジョナサン・ハーヴィーの「イェイツによる四つの映像」では、ピアノの内部奏法で低音を叩き、くすんだ音を出していた。これが普通の奏法だと音が大きすぎて高音の部分を聴きにくくしてしまうだろう。そういう配慮かと思った。

高音と言えば、全体に共通していたのは、高音で奏される不協和音が鐘の音のように美しく響いていたことだ。ペダルを上手に使っていたのだろう。

私の趣味からすると、グリーグの曲は余計だった。20分近くもかかる大曲だが、面白くないのでその間じっと我慢していた。せっかくの「現代音楽」コンサートなのだから、新しい曲に徹底的に特化して欲しかったなあ。

アンコールは2曲。二つ目はドビュッシーの有名なアラベスク第1番だが、一つ目がわからない。エマヌエル・バッハのクラヴィーア曲と推測した。全体スタイルが後期バロックのようで、和声が自由奔放に変転していたからだ。誰か何の曲か教えてください。

2007年11月26日 (月)

イギリス館でのサロンコンサート

2007年11月24日(土)
「山手イギリス館 サロンコンサート」(横浜市イギリス館)に出演した。「ドヴォルジャーク、そしてドヴォルジャーク」という副題のとおり4曲オール・ドヴォルジャーク・プログラムだ。

プログラム
(1) 弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op.77
(2) 4つのロマンティックな小品 Op.75 より第1曲
(3) ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65
(4) ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81
(5)アンコール:(2)を再演(ただしピアノも加わる)

作曲はすべてドヴォルジャーク、そして(2)と(5)はジョヴァンニの編曲だよ。演奏は「クワトロ半世紀」(旧称:ハーフセンチュリー弦楽四重奏団)、トリオレヴリー、そして仲間たちだ。今回はダブルベースも加わり、音に厚みが増した。


5曲のうち(2)と(5)を除く3曲がすべて30分以上かかる大曲だ。前回同じ会場でのコンサートで指がつるという経験をしたので、今回はマラソンみたいにペース配分に気を使った。それでも最後のほうで指が怪しくなってきて困った。

(4)の第3楽章が終わり、最終楽章に入る前、音合わせを要求した。実際には音は狂っていなかったのだが、指の疲れを癒すために時間稼ぎをしたのだ。これが若干功を奏してなんとか最後まで乗り切り、アンコールにつなげたが、
もう崩壊寸前だった。

中華街での打上げは四五六菜館の本店。ビールで乾杯し、紹興酒で演奏を反省。そして二次会はAthensで恒例の松ヤニのワイン。楽しかったが疲れた。

2007年11月23日 (金)

大倉山の地中海家庭料理

2007年11月23日(金・祝日)
朝、大倉山で明日のコンサートの直前練習を行った。駅から急坂を上り疲れたところで赤い実を撮る。これは南天だっけ?植物に弱いジョヴァンニです。
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練習が終って楽しいお昼。「地中海家庭料理 カヴァヌーラ」に行った。仲間はカレーを注文したが私は夕食にカレーを作る予定だったのでパスタにした。私は吸わないが仲間が灰皿を頼んだ。模様はなかなか面白いね。
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米国人の双子の足して100歳パーティ

2007年11月22日(木)
8月にアメリカのメーン州に旅行し、米国人宅にお世話になったことは前に書いた。その夫婦の4人の子供のうち双子が誕生日を迎えるので、記念パーティが東京で企画された。

子供といっても二人とも50歳になる。足すと100歳になるという趣向だ。 双子の一人は日本、もう一人は中国、両親は米国メーン州というように世界中に分散して住んでいるから集まるのも大変だ。特にご両親は地球の反対側から飛んでくるので、さぞお疲れだっただろう。ジョヴァンニの母は主要ゲストで招待され、私たちもおまけで呼んでくれた。

場所は都内某所。書いてもいいのかもしれないが、いちおう伏せておこう。プチセレブな若者向きのラウンジという感じで、ジョヴァンニは年齢をちょっと「下向きに背伸び」して店に入った。

ジョヴァンニの母のための予約席。ここに居候させてもらった。
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ゴージャスな雰囲気だ。
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バーカウンターもいいなあ。
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ボトルがただ並べられているだけだが、洒落てるね。
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ヴォーカリストもいたし。
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もちろん誕生祝いのケーキもある。
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パーティが終わり夜の街を帰宅。
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2007年11月21日 (水)

木下牧子のピアノ曲

2007年11月18日(日)

木下牧子のピアノ曲「夢の回路」を津田ホールに聴きに行った。先日、作者の歌曲作品だけで構成されたコンサートで妻がピアノを受け持ち、その縁で知り合った作曲家だ。演奏は小畠伊津子。

曲は2つの楽章で構成されている。

第1楽章はアルペッジョ、トリル、トレモロを駆使して豊かな音の響きを出しており、素直に楽しめた。高音域では密集、低音域では乖離という古典的な和声学に一部を委ねながらも、その和声は近代的で多彩な響きが楽しめた。

第2楽章は楽想がブツ切れでとっつきにくい曲だった。背後にモチーフの展開についてのコンセプトが潜んでいるらしく、その解説があればもっと楽しめたような気がした。それがちょっと残念だったな。

2007年11月20日 (火)

梅田美里 作品展

2007年11月18日(日)
「梅田美里 作品展」(フリュウ・ギャラリー:参宮橋)に行った。

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作家が在廊されており、直接説明を聞けたのは良かった。展示作品はシルクスクリーンで、和紙にプリントしたものをひっくり返して裏側を見せているという。その理由は、表だと色がけばけばし過ぎるのだとか。なるほど派手でなく渋すぎず、ほど良い色調になっているようだ。作家は大学で版画と共に染色も修めたので、色彩に対する感性が磨かれているのだろう。

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展示作品はほとんどがE.A.(エプルーブアルティスト)
で一つの原版から一つの作品しか刷らなかったという。その理由は、同じ刷り上がり品質で複数枚制作するのが結構困難だからということだ。素人の私なんか「もったいない」と思うが、そこがアーティストの真摯な創作態度の表れなのだろう。

今回の展示のなかでジョヴァンニ好みは様々な形のボトルが並んだ作品。一つ一つのボトルの内部で直線と曲線が織り成す構成と色彩に個性があり、なおかつ集合体として音楽のような流れとリズムを感じさせる。

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また梅田美里は染色の技術を活かし、新潟にある「一見さんお断り」の料亭で壁を和紙で覆い尽くすインスタレーションを行った経験がある。地元(広島)から遠く離れた地で、高級料理屋というプライドが高いところでの制作は大変な苦労を伴っただろう。記録写真があったので見たところ、座敷が美しく変貌した感じだ。実際に現場を見たら感動しただろう。今後が楽しみな若手アーティストだ。

第11回アラベスク コンサート

2007年11月16日(金)

11回アラベスク コンサート「飛翔(たびだち)」(南大沢文化会館 主ホール)に行った。このシリーズは前回(昨年11月)初めて行き大変楽しかったので、引き続き今年も足を運んだ。まだ2回目だけどリピーター気分だ。

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「アラベスク」は次3つの角度から楽しむポイントがある。
1.個人の個性とユニットの個性

「アラベスク」には演奏メンバー8名、賛助演奏2名、ナレーションメンバー1名の合計11名が登場した。この11人がそれぞれ個性を発揮している。同時に「アラベスク」では2人、3人などのユニットが形成されるが、それがまた個人とは異なる個性を光らせているのだ。

2.前回比較

「アラベスク」は前回のコンサートと比較すると面白い。まずは1年熟成したことによるスキルアップが感じられる点だ。これはまさに演奏者の努力が形になる瞬間であり、素直に拍手を送りたい。そしてもっと面白いのは、全体の組み立ては極めて類似しているのだが味付けが微妙に変えられている点だ。

3.ナレーションが活躍する独特の構成

演奏と演奏の合間には、奏者用の椅子を並び替えるなど裏方作業が入る。「アラベスク」ではそこでナレーションが入ることにより、観客が楽しさを持続できるシステムができている。このナレーションは、単に曲と演奏者を紹介するのではなく、曲目にちなんだ小話が展開されるのだ。それも主としてナレーターの自作自演というからすごい。

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以上の「アラベスクを楽しむ3つのポイント」を踏まえて演奏者・ユニット毎に感想を書いてみたい。(文中、演奏者は敬称略、プログラムの「出演者からのメッセージ」の順番)

♪大久保康明<テノール>はずるい!柳田るりことのユニットでプッチーニの「トスカ」より「おお、優しい手よ」を歌ったのだが、役得で彼女の手をしっかり握っていた。前回も同じことをしてたんだよ。手に乗るから「テノール」なんちゃって。

独唱では、大久保はトスティの「マレキアーレ」とグノーの「ロメオとジュリエット」より「恋よ、恋よ」を歌った。いずれの曲でもグランドピアノの蓋が開けられていた。ピアノの音量に歌がかき消されないかと心配したが、バランスは良く、美しいテノール(ベルテノーレ:大久保のニックネーム)健在なりを示した。

♪柳田るりこ<ソプラノ>は真打ち登場のステージでソロを歌ったが、これが前回と同じ作曲家 小林秀雄の「日記帳」だ。昨年の「落葉松」では歌曲をオペラの如く歌いあげたのが印象的だった。それに対して今回は「さび」の部分が控えめに出来ていたので、その分抑制された感じになった。それでも、頂点の音は高らかに響かせ、期待を裏切らない名演だった。この辺の微妙な「前回比較」は面白いんだよね。

大久保とのユニットでの柳田は「手乗―る」攻撃でひるむかと思ったら大間違い。パンチの効いた歌声で逆に大久保を圧倒する部分もあった。表情も豊かで、さすがオペラ歌手だった。


♪浅田明美<フルート>はシャミナーデの名曲「コンチェルティーノ」を吹いた。昨年はモーツアルトの比較的おとなしい曲だったので、今回は難曲に挑戦だ。速いパッセージが随所に出てくる曲だが、しんどいという表情を全く出さず見事に演奏した。

また折田緑、升谷奈保と組んでクヴァンツのトリオソナタを演奏した。この曲は私も通奏低音をチェロで数回弾いた経験がある。冒頭奏される主題のなんと美しいこと!浅田、折田はそのイメージ通りの響きを聴かせてくれたので嬉しかった。

♪折田緑<フルート、オカリナ>は浅田とのユニットに加え、ギターの佐藤順子とユニットを組み小品を4曲披露した。圧巻だったのはルスティケリの「鉄道員」のオカリナ演奏だ。最初、オカリナってあんなに大きかったかなあ?と思ったが、それは低音域用のオカリナだった。そして次に中音域の楽器に、そした最後に高音域のオカリナへ取替えながら演奏した。これら3つのオカリナの個性が見事に引き出され、また最後の高音が伸びてゆく瞬間は感動ものだった。

フォーレ「シシリエンヌ」、本谷美加子「ニーニョス」、平吉毅州「真夜中の火祭り」もそれぞれの作品の個性を引き出した演奏で素晴らしかった。


♪佐々木真実子<ギター>はトローバの「スペインの城」より「トレガード」を独奏した。ピアノならわかるがギターでメロディーと伴奏を同時に弾くのは大変だろうな。いい雰囲気が醸し出されていた。
また佐々木は佐藤順子との2台ギター・ユニットでゴンチチの「パイン・バンブー・プラム」を演奏した。これに先だちナレーションの宮本美智枝が題名の3つの植物を繋げる小話を披露していたのが印象に残った。そして演奏だ。このユニットは昨年もゴンチチの「マイル君とパブ谷のクリマロ君」を取り上げたが、今年はさらに緊密なアンサンブルに成長していた。


♪佐藤順子<ギター>は佐々木と同様、ギター演奏にブランクがあったそうだが、そんな事を感じさせない堂々とした演奏だった。佐藤は佐々木とのユニットに加え、折田緑のフルート・オカリナの伴奏を2度受け持った。クラシック(フォーレの「シシリエンヌ」)、映画音楽(ルスティゲリの「鉄道員」)、日本人の作品(本谷美加子の「ニーニョス」と平吉毅州の「真夜中の火祭り」)という事なるジャンルの音楽を弾き分け、折田を助けていた。


♪今野恵子(いまのけいこ)<ピアノ>は大久保の3回のステージ全てのピアノを受け持った。前回同様、声楽特有のテンポの揺れにもピッタリついてゆくアンサンブルの妙を見せた。歌手から信頼されているんだろうな。
ソロではリストの「小人の踊り」を演奏した。19世紀半ばの曲なのに増和音を含んだ近代音楽の萌芽を感じる。小人を暗示するためか高音主体の作りだが、今野は適度にしっとり、適度にカラっとした美しい響きを出していた。ペダルの使い方が上手なのだろうか。

♪升谷奈保<ピアノ>はショパンの「子守歌」でトップバッターを努めた。簡素なたたずまいだが、1843年から翌年にかけて、なんとあの「舟歌」の直前の作曲されたショパン晩年の作品だ。それだけに味わい深さがあった。
升谷はフルートや歌とユニットを組んだ。フルートとのステージは内容的には伴奏だったが、ソプラノの柳田るりこと演奏した小林秀雄の「日記帳」は伴奏ではなく、立派なアンサンブルだった。前回も同じユニットで同じ作曲家の「落葉松」を演奏したが、前回も今回もソプラノがやりたい事を察知して、それに合わせて弾き方を調整していたようだ。間の取り方などはずいぶん難しかっただろう。


♪宮本美知枝<ナレーション>は曲と曲の間で話をするので出番が最も多い。驚くべきは、ほとんどのナレーションを自分で創作しているという点だ。最初は曲目と何の関係もないような話で始まる。しかしそのうち内容が二転、三転して、いつの間にか次の演奏曲に繋がる内容に変化しているのだ。他のメンバーから「女優さん」と呼ばれているが、なるほどいいムードを出している。話の登場人物により声色を変える技も持っている。アラベスクのユニークな側面を支える貴重なメンバーだ。


♪栗山安奈<ヴァイオリン:賛助出演>は一宮明代と組んでサラサーテの「カルメン幻想曲」を弾いた。定番の難曲だが、栗山はしなやかな手首を駆使して軽々と弾いてしまった。その実力はベストプレイヤーズコンテスト総合第1位などの勲章からもうかがえる。また弦楽合奏を主宰することから、人望も伴った人だなという事がわかる。

途中で曲の終わりのような切れ目があり、誰かが拍手したので私もつられて手を叩いてしまった(笑)。栗山はニコっと笑ってさりげなく次の部分に移っていった。フラジオレットでメロディーを奏でるところがあったが、よく鳴るなあと思った。来年は何を弾くかな。楽しみだ。


♪一宮明代<ピアノ>は栗山と同窓で、ユニットを組むことが多いのだろう。二人の息がぴったり合っていた。でも今回は内容的に伴奏だったので、もったいなかった。次回以降は栗山と本格的なアンサンブルをやって欲しいな。例えばブラームスのソナタとか・・・。何たってソフィア国際コンクールで1位のピアニストなのだから。

2007年11月12日 (月)

年内の出演コンサート

2007年11月12日(月)

年内でジョヴァンニが出演するコンサートを紹介します。冷やかしに来てください。

ドヴォルザーク、そしてドヴォルザーク

 開催日:20071124日(土)

  時 間:14:00開演~16:00頃まで 

  場 所:横浜市イギリ 

  入 場:無料

  内 容:オール・ドヴォルザーク特集

    弦楽五重奏曲 第2番 ト長調

    ロマンティックな小品より第1曲(ジョヴァンニ編曲)

    ピアノ三重奏曲 第3番 へ短調

    ピアノ五重奏曲 イ長調

クリスマスコンサート
~ブラフ18番館のクリスマス(仮称)~

  開催日:2007128日(土)

 時 間:14:00開演~16:00頃まで

 場 所:ブラフ18番館

 入 場:無料

 内 容:ピアノソロとピアノトリオ

  クリスマス曲集

  ハンガリー舞曲第1~6番(2曲はジョヴァンニ編曲)

  その他ピアノトリオの名場面より

 *少人数なら打上げに「乱入」できると思います。

室内楽愛好家によるコンサート*その1
Silent Night & Holy Night

 開催日:20071212日(水)

 時 間:18:30開演~20:30頃まで

 場 所:ミュー川崎・市民交流室

 入 場:無料

 内 容:

  第Ⅰ部ピアノトリオ

   クリスマス曲集

   ハンガリー舞曲第1~6番(2曲はジョヴァンニ編曲)

  第Ⅱ部混声合唱

   「神の御子は」「諸人こぞりて」など賛美歌を中心に演奏

  *第60回全国合唱コンクール本選に出場した

   富士通川崎合の演奏です!

室内楽愛好家によるコンサート*その2

 開催日:20071219(水)

 時 間:18:30開演~20:30頃まで

 場 所:ミュザ川崎・市民交流室

 入 場:無料

 内 容:管楽器・弦楽器・ピアノによる室内楽

  バッハ、ヘンデルのリコーダーソナタ

  クヴァンツ、テレマンのトリオソナタ

  モーツアルト フルート四重奏曲 ニ長調

  ブラームス ヴァイオリンソナタ第2番 ほか

年末が近づくといつも忙しいなあ。

2007年11月11日 (日)

岩崎幸之助展

2007年11月11日(日)
「岩崎幸之助展 -石彫・『水太鼓』シリーズを中心に-」(ギャラリー52:飯田橋)に行った。面白かったし、いろいろ学ぶことがあり、貴重な時間になった。

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そもそも彫刻家の岩崎氏とはネットのお陰で知り合った。以前拙ブログに「行きたかったが行けなかった展覧会」と称する記事を書いたら、岩崎氏が次回はぜひ、とコメントを書き込んでくれたのだ。その後「楽芸会」(ハスキーズ・ギャラリー:茅ヶ崎)で初めて岩崎氏の作品に接し、すっかりファンになってしまった。

茅ヶ崎で観た作品は石臼型が中心だった。今回は石臼型をはじめ、他にも様々な形状の作品がギャラリーいっぱいに配置されて楽しかった。その一つ一つが個性を持ち、なおかつ花器・楽器という複数の機能を有する優れ物だ。

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単にオブジェとして置いて眺めていても楽しい作品があるし・・・

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こんなように花器としても使える作品もある。

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そして展示された作品のほとんどが楽器としても機能するのだから楽しい。今日はタイミングよく音楽家高橋洋之氏によるコンサート開催日だったのでラッキーだった。

コンサートではこのように岩崎氏の作品を楽器に転用していた。石臼型の作品を叩いて演奏しているのは音楽家の高橋氏。

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この作品はトーテムポールを横倒ししたようであり、また焼き鳥の串のようにも見える。それぞれの部位を中心軸に沿って回すと、中に入れた水をかき混ぜてボコボコと音が出る仕掛けになっている。この作品も楽器として使われた。

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演奏した音楽家 高橋洋之氏の経歴はユニークだ。美大在学中から音楽に目覚め、インスタレーション等の活動を続けている。また言葉が不自由な場合のコミュニケーション手段として音(音楽)を導入するなど、福祉面でも活躍している。

高橋氏の行ったインスタレーションの例として、高所でシンセサイザーを鳴らし、下では火が燃えさかっているというシーンを聞いた。そのとき発したただ一つのシンセの音に、パフォーマーの高橋氏自身が感動したという。

この話には重要な示唆があった。私は以前から音楽芸術というものは「音の構成」で成立していると信じていた。例えばバッハのフーガのように。だから一つの音が鳴っているだけでは音楽とは呼べないと考えていたのだ。しかし高橋氏の話を聞いて、この考えは必ずしも正しいとは言えないと思い始めた。

そういえば高橋氏はそのただ一つの音の「クォリティー」と言っていた。出された音の質が高くなければ芸術的な感動は生まないであろう。そのクオリティーを高めるためにアーティストがいるわけだ。だから「音のクオリティー」をいかにして高めるかを考え、試行錯誤し、価値のある形にもってゆく努力が、すなわちアーティストの仕事なのだろう。

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こんな素晴らしい個展はあまりない。次回もぜひ観て聴きたい。岩崎さん、高橋さん、ありがとうございました。



2007年11月 8日 (木)

堀木エリ子の世界展

2007年11月8日(木)

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「堀木エリ子の世界展 和紙から生まれる祈り」(そごう美術館:横浜)に行った。
この展覧会には素直に感動した。素晴らしい作品群だ。

堀木エリ子については、芸術を支える世俗的側面(ビジネス)、芸術を裏打ちする技術的側面(職人)、そして芸術の形而上的側面(美)の融和というものを感じた。それが今回の展覧会の(私にとっての)観賞テーマとなった。

堀木エリ子は変わった経歴の持ち主だ。都市銀行(ビジネス)から和紙を扱う会社に転職。そこで見た和紙梳き作業(職人)に魅せられ、自ら和紙の手漉きを始めたという。やがて和紙の技術を開発しながら作品を発表(美)してゆく。このビジネス・職人・美という3つの要素が見事に融和・調和してアーティスト堀木エリ子ができあがったというわけだ。

彼女のビジネス的才覚は「立体和紙」で特許を取得したことで示される。しかもこの技術は新潟の地場産業にまで育ったというから驚きだ。また美術館に設けられた立体和紙の制作体験コーナーには子供達が多数訪れ、次世代のファンまで養成してしまう。将来への布石であり、時間的な拡がりを感じさせる。

一方、彼女の職人としての生き様もすごい。和紙の「三重苦」とも言いたくなる「燃える」、「破れる」、「変色する」という弱点を技術的改革により克服してゆくのだ。またガラスなど他の素材との組み合わせにより強度を増すなどの工夫も怠らない。和紙を埋め込んだガラス板の作品があるが、割れても破片が飛び散らないという特性を持つという。この「安全性」という側面は、またビジネスにも通じる特質だ。

VTR
コーナーでは彼女とアシスタント数名が巨大な和紙に水を打っているシーンがあった。水をかける方向(縦・横)によって文様が異なるのだそうだ。サイズの大きい作品の場合、10人が2カ月かかって制作することもあるという。まさに職人の意地を見るようだ。

和紙は光と相性がいい素材だ。彼女の照明器具は、和紙の柔らかさに光が優しくなるようだ。VTRでは「フロントライト」と「バックライト」の相違を見ることができた。なるほどバックライトだと渋い感じになるなあ。このように彼女は和紙と光のコラボレーションを通じて美を求めているようだ。

アーティストが作った照明器具というと、フランク・ロイド・ライトを思い出す。拙ブログで「ライトのライト」と駄洒落を言って喜んでいたが、あのライトだ。またイサム・ノグチも素晴らしい作品を残してくれた。しかし、和紙の特質を活かすという点では彼女に及ばないと思う。なにしろ和紙の専門家だから。

もう一つ特筆すべきは「和・洋の融合」だ。ミッキーマウスなどディズニーキャラクターとのコラボレーションは、どちらかというと表面的な和洋折衷だと思った。しかしギフトラップは、まさに贈り物を包むという日本的文化と、その洋風の中味(洋酒など)の本物の調和美といえよう。

そういえば十二単(じゅうにひとえ)のようにカラフルな和紙を沢山重ねて梱包し、それを剥いでいくとあの高価なドンペリが現れるという演出には心にくいものがあった。サントリーの「響」、「山崎」のラベルも和・洋の美しい調和が見られた。なんだかアルコールが欲しくなってきた。この辺で筆を置こうっと。


2007年11月 1日 (木)

フィラデルフィア美術館展

2007年11月1日(木)
「フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術」(上野:東京都美術館)に行った。例のF君から招待券をゲットしていたので、高い観覧料(\1,500)が浮いて助かった。

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今回の収穫を列挙してみる。

1. キュビズムで知らなかった画家を教わった
アルベール・グレーズ「バルコニーの男」、ジャン・メッツァンジェ「浴女」は初めて見るし画家も知らなかった。これではキュビズム好きを名乗れないなあ。もっと修行しなきゃ。

2. 既知の画家の優れた作品をあらためて認識した
チャールズ・シーラーという画家は知っていたが作品をじっくり観る機会が無かった。今回初めて「ヨットとヨットレースについて」を観て驚いた。

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なんて素晴らしい絵なんだろう!ヨット群像という具象をベースに、切れ味鋭い構成感がたまらない。試みに画面の下3分の1を隠し、上部に描かれたヨットの帆だけ観ると面白い。完全な抽象画が生まれ、それだけでも充分観賞に値する。

3. 「まともな」デュシャンの絵に会えた
「チェス・プレイヤーの肖像」はいいなあ。柔らかい線の背後に堅固なキュビズムの構成が感じられる。「画家の父の肖像」はさらに時代を遡り、もはやデュシャンのハチャメチャさが微塵にも感じられない。ピカソの少年時代のドローイングみたいだ。

4. ブランクーシ命!も拝めた
「接吻」は不思議な作品だ。

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直方体の素材を彫ったというより、線を刻んだに過ぎないのだが、妙に立体としての広がりを実感させられる。手作業の温もりも感じ取れる。以前にも書いたかもしれないが、田舎(直情的表現、素朴)と都会(抑制された表現、洗練)の両面を併せ持つような作品だ。これはブランクーシの作品すべてに共通して言えることだろう。

5. クレー命!も健在
「魚の魔術」・・・何も言うことなし。

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6. カンディンスキーは冷たい抽象がいい
「円の中の円」・・・タイトルだけで興味が沸いてくる。

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今回もF君に感謝しなきゃ。

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