半券の復権その8 ドローネー展
2007年10月29日(月)
これは今から28年も前(1979年)に竹橋の近代美術館で開催された「ドローネー展」のチラシ。黄色の紙に赤と黒の二色刷りという簡素なたたずまいだ。片面刷りで裏は無し。
でもパっと見た限りでは、あまり客引きにはならないと感じる。説明はスペースを割いて文字数を多く確保しているだけあって情報量は多い。要するに地味で真面目なんだね。
それに対してこの半券はどうだ。
一転してカラー印刷で華やかだ。この話題は何度も出すけど「釣った魚に餌をやる」パターンに当てはまる。当時はこのタイプ(宣伝せず、来てくれた客には良くする)が主流だったのかとまで思ったりする。
チラシの裏面は地味でシンプルだ。
1954年の「フランス美術展」の半券では毛筆の使用を禁じていたが、それから四半世紀後のこの展覧会でもまだ同じことが書いてある。日本では毛筆で模写する人が長い間存在したのか。しかし1979年にもなってまだ同じ状況というのには驚く。
チラシ・半券に共通のキャッチコピー「キュビズムから抽象へ」はいいねえ。私みたいにキュビズム命の人間を引き寄せる磁力を感じる。また抽象といってもカンディンスキーの「熱い抽象」もあるけど、私好みの「キュビズムあがりの抽象」を見せますよと語りかけてくれるようで嬉しい。
もう一つのキャッチ「ロベールとソニア」にも惹かれるなあ。この夫婦には興味があったし、二人の作品が一堂に会したところを観る機会はそう多くないから。
それにしても「場内混雑の場合はお待ち願うことがあります」とは何だ?ドローネー夫妻は日本でそんなに人気があったのだろうか?これがピカソとかシャガールとか、人気画家の展覧会ならわかるが、ドローネーだぞ。不思議だなあ。



















































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