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2007年7月13日 (金)

チラシらしさ その3

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これは今から27年前、1980年に国立西洋美術館(上野)で開催された「フラゴナール展」のチラシだ。B4で表面は文字情報のスペースと絵とが真っ二つに分かれ、二つ折りしても機能するように出来ている。

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そしてこれは半券だ。落ち着いたデザインで、特に変わったところは無い。しかしよく見るとチラシと半券とで微妙な違いがあるんだ。キャッチフレーズが異なるんだよ。

チラシには「明春“魅惑のロココ”名作一堂に * 18世紀フランス絵画の巨匠」と書いてある。これに対して半券には「18世紀フランス絵画の巨匠*魅惑のロココ芸術の世界」と順番が逆になっている。なおかつチラシにあった「明春」、「名作一堂に」という語句も省かれている。これは半券の場合は限られたスペースに文字をはめ込むための措置だと思うが、こういう事は珍しい。ほとんどの場合はチラシと半券とでキャッチフレーズは同一なのだ。

考えてみると、「明春」も「名作一堂に」も客引き効果を狙ったものだとわかる。「明るい春ですよ。フラゴナールの美しい女性像をたっぷり見て青春を謳歌しましょうね」とでも言いたげだ。確かにフラゴナールの絵は春が似合う。最近の展覧会で時折みられる「釣った魚にさらに餌をやる」ケースとは逆に、チラシは集客色を強めている素直な例だ。

このチラシv.s.半券のシリーズは、掘り出してみると面白いのがいっぱい出てくる。これまで過去の例を紹介したけど、これからの展覧会についても触れてゆこう。そうすると過去から現在、未来にわたるトレンドが把握できるから。これも一つの研究テーマになるかな。

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