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2007年7月16日 (月)

鶴岡政男展

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「生誕100年 鶴岡政男展 人間を愛し、人間を笑う」(神奈川県立近代美術館・鎌倉)に行った。父の逝去後、役所関係の雑用が多く展覧会から足が遠ざかっていた。この辺で以前のペースを少しでも取り戻そうと思い、まずは近場に向かったのだ。

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鶴岡政男というと、まずは「思い手」が思い浮ぶ。というか、この作品しか知らない。そういう人は多いのではないか。そこで今回の展覧会は、鶴岡政男らしさを探すことをテーマに据えた。

まずは他のアーティストの模倣か、あるいは強い影響下に作ったと思われる作品を探してみた。これが結構あるのだ。

♪「リズム」:カンディンスキー
♪「死の静物」(松本俊介の死):ビュッフェ(の線)
♪「喰う」クレー(の線中心の絵)
♪「物体」:未来派(の足が沢山描かれた犬)
♪「ひとNo.3」:ポロック(のドリッピング)
♪「動物(2)-森の騎手-」:ピカソ(の素描)
♪「女の顔」(彫刻):モジリアーニ(の描く顔)
♪「人体」(彫刻):カミーユ・ボンボワ(のふくよかな人体)

では、鶴岡政男らしさ、つまり鶴岡独自の境地を示した作品は無いのかというと、実は2つの流れが見つかったのだ。その1(仮にAパターンと呼ぶ)つは「メッセージのある重苦しい社会派」で、有名な「重い手」が該当する。そしてもう1つ(仮にBパターンと呼ぶ)はチラシのキャッチ「人間を愛し、人間を笑う」を地でいく「笑いのあるエロシティズム」だ。このABは対極にあると言っても過言ではないくらい、性格を異にしている。

Bパターンの例はチラシに採用された「ゴルフ」だが、このての説明は苦手なので作品にすべてを物語ってもらうことにする。決して面倒だからじゃないよ。気恥ずかしいからだよ。

今回は、今まで知らなかった鶴岡政男の全貌が少し見えてきたのが収穫だった。今後も鶴岡と同じように、ある程度知名度がありながら、作品の紹介が遅れている作家の作品を積極的に取り上げてゆきたい。

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