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2007年4月 9日 (月)

半券の復権 その4 

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これは1980年冬に今は無き西武美術館で開催された「ヴンダーリッヒ展」の半券だ。さすが西武。作品の基調をなす赤で全体をカラーコーディネートし、上品な中に妖しいヴンダーリッヒの雰囲気を封じ込めている。上部の黒地に赤の文字も素敵な取り合わせだ。「夢とエロスの錬金術」というキャッチもなかなかよく出来ているではないか。

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半券に比べて、なぜかチラシの出来があまり良くない。ヴンダーリッヒの作品が素晴らしいので救われているが、全体の配置とか色の構成が日光の前(いまいち)なのだ。なぜだろう?集客が必要ならチラシのほうに注力すべきなのに、この展覧会では半券のほうがセンスがいい。釣った魚に、さらに餌をやっているようなものだ。不思議だなあ。それとも、それが当時の西武美術館の奥ゆかしさなのだろうか?いずれにせよこの美術館にはずいぶんお世話になった。ありがとうございました。

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コメント

美術館は、さすがヴィジュアルを手放さないですね。コンサートのチケットはとっくにただのプリントアウト用紙になってしまっているけど。やはり、こういうところにも主催者は開催の気持ちをこめているからでしょう。

ハシビロコウさんコメントありがとうございました。なるほど、半券に注力するか否かは、ビジュアル中心の催しかどうかによるんですね。
ではコンサートだけどビジュアル系の演奏者だった場合はどうするのかな?写真を半券に刷り込んだりして・・・。好きな演奏家だったら永久保存かな。

そうですね、たぶん、美術関係では、チラシやチケットの制作者が、展覧会のディレクター(キューレーター)と同一だけど、音楽(特にクラシック)では演奏家が宣伝材料に関わるケースが少ないからと思われます。ポップスとかジャズとかでは、時にすごいのがありますけどね。昔のレコードジャケットなのではすばらしいヴィジュアル表現があったからコレクターもいましたね。ちょっと残念。

私もこのヴンダーリヒ展に行きました。西武美術館の友の会員になっていて会員証で入場したのでチケットは見ませんでしたが、チラシは見たような気がします。あれは1980年でしたか...。
ところでファミリー・マートとかで買う最近のクラシックのコンサートの券は、実に味気ないですね。今年のラ・フォル・ジュルネの券を買いましたが、出演者・曲目が急遽変更になる事があります、と書いてあって曲名すらかいていないのですから、ちょっとひどいのではないかと思いました。
そのラ・フォルですが、ようやく昨夜グッズを売る準備を終え、東京国際フォーラムから帰ろうとしていた時に、プロデューサーのルネ・マルタン氏と話す機会を得ました。文字絵を見てもらいました。気に入ってもらえたようです。何だかラッキーです。ブログにちょっとその時のことを書きました。ぜひご覧ください。

こもへじさんコメントありがとうございました。貴ブログ読みました。文字絵研究所はますますご発展ですね。

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