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2007年4月23日 (月)

藤城清治 光と影の世界展

「藤城清治 光と影の世界展」(そごう美術館)に行った。想像以上に素晴らしく、感動した。

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よくカッコつけてこんな言い方をすることがある。「墨絵などはモノクロームでありながら、微妙なグラディエーションの構成により色相を感じさせる。そしてそれは彩色した絵より、もっと深みのある色彩感に溢れている・・・」なんちゃって。藤城の初期(モノクローム影絵時代)の作品はそのような感性に支えられていると思う。そして後年の彩色された影絵より上品で優れている・・・と考えていた。展覧会を観るまでは。

しかし豊かな色に飾られた影絵を目に前にすると、もう理屈が通らなくなる。こんなに素晴らしいものがあったのか、という具合だ。そして素直に極彩色の影絵を楽しんでしまうのだ。

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なかでも影絵壁画「光彩陸離」は格別の美しさだった。これはレプリカで、実際の壁画はその何十倍もの大きさだと知って驚いたが、レプリカでも感動してしまう作品なのだ。その一部「残照」が絵葉書に仕立てあげられていたので買ってきた。この絵葉書だけでも美しいが、こんなのが沢山集まって巨大壁画を形成しているんだ。

というわけで、今回の展覧会は「素直に感動しよう」ということを教えてくれた。そうだよなー。ブログを書こうとすると、つい理屈に走りがちだもんなー。藤城清治に脱帽。

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コメント

いいもの観てきましたねー。
藤城清治、そういえば実物にお目にかかったことがないのです。

「素直に感動しよう」
そうそう!そうなんですよね!
ついついアタマで観てしまう妙なクセがついているんですが、「考える」よりも「感じる」ことを忘れちゃいけないんですよね。
私もつい最近、府中で「動物絵画の100年」を観てきて、そう思いました。
アタマで観ないでココロで観ようと思った次第です。

藤城清治展は、最近拙ブログによく出てきて、そのうち乗っ取られそうな(笑)F君から送られたチラシがきっかけでした。F君は美術に非常に造詣が深いので、yannさんと話が合うと思います。

東海道線通勤なので、横浜で途中下車して観てきました。夜8時までやってたし。これをきっかけに「素直路線」でいこうかと思っています。

ジョヴァンニさんのブログを見て、行ってきました。藤城清治の作品、劇は昔からテレビ等でも親しんでいましたが、こうして全体を観ていると、ただ知っているつもりに陥っていたことが分かり、反省しました。戦争という厳しい時代を体験していても、いつも姿勢がブレていないことに感動さえしてしまいます。「作品は、世に出てしまえば独り歩きする」という面も正しいでしょうが、藤城作品は、どれも作者の一部と
感じられました。

ハシビロコウさんコメントありがとうございました。「ブレない」は様々なことに通じる力を持っていそうですね。これからもブレないでブログを書こうと思います。

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