« 最終日に行った「図画事件」 | トップページ | F君からもらった雑誌 »

2007年4月 1日 (日)

特集展示「闇の中で in the darkness」

「図画事件」と同時開催の常設展も観た。東京都現代美術館は企画展より常設展のほうが面白い場合がある。というか、時々展示替えがあるにせよ北代省三、浜口陽三、難波田龍起など大好きな作家の作品のどれかには必ず会えるという保険があり、安心して楽しめるのが大きい。

194080__2

今回は「1940-80年代の美術 特集展示 闇の中で in the darkness」と称して、暗闇の中に浮かび上がる作品の魅力を、実際に照明を暗くしてみせてもらった。

__128

土屋公雄の「月のかけら」は一部が陶器の皿を壁一面に円弧状に貼り付け、月の運行に見立てた作品だ。一部が欠けた皿もあり、それらは半月や三日月を表したものだろう。観ていて楽しくなる作品だった。この「見立て」というのは必ずしも日本特有の感性ではないと思うが、古来から日本美術では重要な地位を占めているように思える。しかし「見立絵」というと違う意味になるらしいから話はややこしい。

__129

あっいけない脱線してしまった。何の話だったっけ?そうだ月に関してだ。大好きな駒井哲郎の「旗と月のある風景」の展示もありご機嫌になれた。駒井作品の中ではは色彩が豊かなほうだ。宮島達男の「Monism/Dualism No.7」の展示もあったし、今回は月が満ちあふれていたな。

061_1

月に関して何か述べようと思っても、科学の分野ではガモフ全集の「月」が圧巻だし、新しくは松岡正剛の「ルナティックス」が「これでもか、これでもか」と月にまつわる話を打ち出しているので、素人の入り込む余地がない。という具合で、「月」と「見立て」という2つのテーマの間で揺れ動いたが、やはり研究テーマは「見立て」にしたほうが、まだ発見の余地が残されているだろうか。これに気がついたのが今回の成果かもしれない。

« 最終日に行った「図画事件」 | トップページ | F君からもらった雑誌 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/5953821

この記事へのトラックバック一覧です: 特集展示「闇の中で in the darkness」:

« 最終日に行った「図画事件」 | トップページ | F君からもらった雑誌 »

最近のトラックバック