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2007年3月21日 (水)

今日の作家Ⅺ

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「今日の作家Ⅺ 鷲見和紀郎・畠山直哉」(神奈川県立近代美術館・鎌倉)に行った。最近「半券の復権」シリーズを書いているが、この半券も忘れた頃に復活させるかもしれない。2名の作家を限られたスペースで品よく並べて紹介しているのは、いい出来だと思う。

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鷲見和紀郎の彫刻は、残念ながら中途半端の印象を受けた。半券とチラシに紹介された作品「EVIDENCE」は、有機的な形態を持つブロンズの彫像の脇に、真っ直ぐな蛍光管を併置したものだ。茶褐色v.s.白、無定形v.s.定型、金属v.s.ガラスという対比を「葛藤」などの意味に置換すると一種の心象風景に見えなくもない。しかし、その有り様が「わざとらしく見える」のだ。

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これに対し、畠山直哉のほうは面白さが勝っていた。会場に入った途端に目に入る大阪球場の中に町並みが置かれた作品はフォトモンタージュだろうか。こういうのは、「わざとらしい」のではなく、「素直に楽しい」と感じられるのだ。その違いは何だと聞かれても困る。主観と言ってしまえばそれまでだが・・・。

また会場奥に設けられたコーナーには「光のマケット」と名付けられた作品群があった。何てことない。多くの窓から灯りが見えるビルの写真を四角い会場の壁にぐるっと並べて展示しただけだ。この作品に対し、私は独自の観賞方法を見つけた。コーナーの中心に立ち、体を回転させながら作品群を見るのだ。すると、1点1点は静止画(写真)だが、それらの中に見える灯りが繋がって、光の帯みたいに見えてきたのだ。それによって一種独特のムードを味わうことができた。

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コメント

ジョヴァンニさん、こんにちは。
あの球場の中の住宅群、実在の住宅展示場だったのですよ。
球場としての使命を終えた後しばらく、再利用されていたそうです。
都築響一の「ロードサイドジャパン-珍日本紀行」という本で紹介されています。

「光りのマケット」は私には、なんだか夜の空気が感じられて、
詩的な気分になりました。

おくればせながら、「ジョヴァンニッキ」を
「中年とオブジェ」からリンクさせていただきます。
よろしくお願いします。

テツさんコメントありがとうございました。へえ、あれは実物だったんですか!これはモンタージュよりさらに驚きです。さすがによくご存知ですね。

遠くの島にも飛んで行かれたようだし。エネルギッシュですね。これからもよろしくお願いします。

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» 畠山直哉 Draftsman’s Pencil [中年とオブジェ〜魅惑のモノを求めて〜]
石灰工場・都市の地下世界・建築中の現代建築・発破作業の瞬間を捉えた写真など、写真家畠山直哉の写真の捉える世界は独特の個性を持っている。神奈川県立近代美術館の「今日の作家」シリーズの第11回の企画となる本展は彫刻家鷲見和紀郎と畠山の2人展。私の関心はもっぱら畠...... [続きを読む]

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