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2006年9月17日 (日)

モダン・パラダイス

Photo_16モダン・パラダイス 東西名画の饗宴」(東京国立近代美術館)に行った。全体の印象を簡単にまとめると次のようになる。

マイナス面:展覧会のコンセプトがわかりにくかった。

プラス面:大原美術館所蔵の作品は初めて観るものが多かった。

以上を差し引きした結果、まあまあ良かったかな。

__22 今回のおめあてはゲルハルト・リヒターの作品だ。気になっていたのだが、なかなか作品を観る機会がなかったので是非観てやろうと思ったのだ。出展された「抽象絵画」は予想以上に良かった。構成の美しさを素直に楽しむことができるタイプの抽象画だった。巨大なキャンバス全体を覆う赤が印象的だったなあ。

以前から雑誌や書籍の図版では観ていた(あるいはどこかで図版を観たと思ったが記憶が不鮮明)が実物を観たことがなく、大原美術館からやって来てくれたので今回めぐり会えて良かった作品は次の通り。

瀧口修造「作品」

ポロック「カット・アウト」

スーラージュ「絵画」

フォートリエ「雨」

古賀春江「深海の情景」

カンディンスキー「尖端」

ミロ「夜のなかの女たち」

存在を知らず今回初めて観て良かった作品は次の通り。

津上みゆきView - “Cycle” 26 Feb. – 10 Apr., 05 <<Water>>

丸木位里「臥龍梅」

リヒターの作品を除けばこの2作品を観たことが最大の収穫だった。

2006年9月16日 (土)

POLA 新鋭展

Photo_17 POLA  ART EXHIBITION PART 5 POLA 新鋭展:饒舌な寡黙・寡黙な饒舌」(ポーラミュージアム アネックス:銀座)に行った。「新鋭展」というキーワードにつられたのだ。予備知識が全く無かったので面白いかつまらないかスリリングな楽しさがある。ただ入場無料なのでローリスクだ。これでハイリターンだったら本当に儲けものだ。結果はまあまあだったので得した感じだ。

___1 麻二果(ながれ まにか)の油彩が数点展示されていたが、パッと見では全部抽象画に見えた。ところがよく見るとすべて女性を描いた具象画なのでそのギャップが面白かった。「横坐り:しびれた」(上)は眼が慣れたらすぐそれとわかったが、他の作品、例えば「昼寝・草原帯」(下)などは具象画に見えるまで時間がかかった。

___3 赤、青、黄という派手めの彩色にしてはけばけばしさが無い。その点が好感を持てた。全体の構図は濃い目の色で太く一本垂直の柱を設け、それを支えとして人物の足を水平に載せたパターンが多い。安定感もあるが人物が横に張り出しているので若干不安定な要素もある。その微妙な感じが、心理描写を目指しているのかもしれない。

_meunukegara もう一人の作者、仙谷 朋子(せんごく ともこ)は立体作品だ。「mue –nuekgara-」と名付けられた作品が壁に掛けられていた。昆虫のような生物の抜け殻をイメージしている。軽い材質に見えたが、ブロンズだったので驚いた。作者の言葉を借りると「虫の抜け殻は空っぽなのに、そこにかつてあったいのちの液体を想起させ、そして羽化した生を感じさせる」ということになる。出展作品はみなこのようなイメージに基づいて制作されていた。芸大の彫刻科出身というと保守的なイメージが付きまとうが、自由奔放な発想で作られた作品群は新しさに満ちていた。今後が楽しみだ。

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