« アンコールその6:村の生活 | トップページ | アンコール番外編:クアラルンプール »

2006年3月26日 (日)

アンコールその7:バイヨン寺院のレリーフ

アンコール・トムの中央にある「バイヨン寺院」はレリーフの宝庫だ。ここでは下手だけどスケッチに挑戦した。ガイド付きツアーなのでどんどん先に進むから気に入ったレリーフがあっても、そこに長時間張り付くことができない。これが下手な言い訳なんだけど・・・。ちゃんとした図像を見たい人はガイドブックか何かを見てください。たぶんここに書いたものは載っていると思います。

Hapusura まずは蓮の花の上で体をくねらせて踊る「アプサラ」。スケッチには「ハプスラ」と書いてあるけど、これはガイドさんの説明を聞き間違えたのだ。面白いからそのまま残しておいた。でもこの女性の素性はどうも曖昧で困る。ガイドはアプサラ(天女)だと言ったが、別の情報では「デバータ」とか「デヴァタ」とかいう女神だとしている。この天女(女神)は地上と神々の住む天上とを行き来することができ、天上では神々を喜ばせるために踊るとか。しかしこのスケッチは我ながら下手だな。顔なんかちょっと凄みをきかせた男に見える。美人の天女なのにね。髪の毛なんか爆発して当世風だ。

Ikenie_no_ushi 次は「生贄にされる牛」。水牛の血を飲むと戦争に勝つという迷信のため犠牲になる水牛だ。殺される運命にある牛の悲しそうな顔を描いたつもりだが、娘から「カーワイイ!」と言われてしまった。このレリーフの特徴的なことは、正面を向いていることだ。他の人物・動物像はみな横向きである。エジプトの壁画のようだ。なぜこの牛だけ正面を向いているんだろう?生贄の犠牲という点を強調し、インパクトを与えるためだろうか?確かに壁面全体を眼で追ってみると、この像だけが際立って見える。

Senshi_no_yokogao では人物像は?ということで「戦士の横顔」。なるほど横向きだ。「ヘルメット」と書いてあるが、これはガイドさんからヘルメットをかぶっていると説明を受けたからだ。うーん顔がちょっと太めになったかな。人物像は眼、耳、口に特徴がある。この下手なスケッチではとうていその差異がわからないから、興味ある人はガイドブックを見てください。なお戦士は必ず群像だ。日本の一騎打ちみたいなことは無かったらしい。集団戦ということだ。

Hospital 戦争があると負傷兵が帰還し「病院」に収容される。これも悲しくなるほど下手なスケッチだが、一応屋根と負傷者と介抱する看護師らしきものが見えると思う。看護師の頭の形は戦士にそっくりだ。もっとも戦士はヘルメットをかぶっているので、その点だけが異なるが。レリーフに現れる人物像は一般的に頭は四角ばって大きめだ。興味深いのは、レリーフが神々、大王、戦士など威信を表すものだけでなく、この病院のように風俗習慣を垣間見せる社会生活も活写していることだ。このあたりは、アンコール遺跡を建てた代々の王が人々の生活面までを含めた全体的な思想を持ち、それをレリーフに表明したと考えられる。

Kaibutsu シュールやマニエリスム好きの人寄っといで!「怪物」だよ。右に「おさえられている」と書いたけど、これは下にうずくまった人間の上に怪物が覆いかぶさっている怖い場面なんだ。怪物が蛙みたいに見えるので、この下手スケッチではそんなに怖くないと思うけど・・・。いずれにしても、こういう「きわもの」もレリーフになっているんだ。でもこの怪物はトラだという解説もあった。実物を見た限りではトラには見えなかったけどなあ。こんど行く人はじっくり見て結論を出してください。(無責任な!)

他にも「虱を取ってあげているところ」など「名場面」がレリーフに表現されている。今回は崩れたスケッチのためちゃんと観たいという欲求が残ったと思う。まずは想像をたくましくして、実物がどうなのか頭で描いてみてください。そしてガイドブックを見て正確な図像を楽しんでください。これは単なる「引き金」と考えていますので。

« アンコールその6:村の生活 | トップページ | アンコール番外編:クアラルンプール »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/163862/4023493

この記事へのトラックバック一覧です: アンコールその7:バイヨン寺院のレリーフ:

« アンコールその6:村の生活 | トップページ | アンコール番外編:クアラルンプール »

最近のトラックバック